将棋の海外伝播などについてのブログ

ドラマ『ハチワンダイバー』のサントラ盤の曲目

　ドラマ『ハチワンダイバー』のサントラ盤が２日より発売されているようだが、その曲目を見て少し驚いた。

Amazon.co.jp: ハチワンダイバー オリジナルサウンドトラック

曲目リスト
1. DIVE
2. 81DIVER
3. CHECKMATE
4. BISHOP
5. LANCE
6. END GAME
7. GOLD
8. MOVE
9. SILVER
10. KNIGHT
11. CHECKMATE(piano&strings version)
12. WHITE
13. PAWN
14. KING
15. ROOK
16. DROP
17. RANK
18. CASTLE
19. BLACK
20. FILE
21. GOLD(strings version)
22. All I want is you

ご覧になってわかるように、曲目はすべて英語で、しかも多くは、将棋の駒や用語をチェス式に英語にしたものである。まさか、海外向けにも販売するつもりではないとは思うのだが、この曲目には意外感があった。

　まだ、発売間もないためか、以下のワーナーミュージックのサイトでそれぞれの曲を視聴試聴できる。

ハチワンダイバー(O.S.T) ハチワンダイバー オリジナル・サウンドトラック ワーナーミュージック・ジャパン - Warner Music Japan

Live-Evil の『しおんの王』ファンサブ完結

　アニメ『しおんの王』に字幕をつけているグループは複数存在するが、そのうちで、最も見られていたと思われるファンサブグループLive-Evil が漸くシリーズ全部のファンサブを完了した。このため、Live-Evil 版でシリーズを見ていた海外の方のレビューがこのところ上がるようになった。そのうちの一つをご紹介。

Shion no Ou ep 22 [FINALE] « Undercover

　長いレビューだが、シリーズを通して見た感想として、この方はこのようにまとめている。

I believe this is the first anime series that I’ve been able to complete writing episode summaries of from the first to the last episode. Personally, I can surely say that this has got to be my favorite Fall 2007 series! I really enjoyed watching this.

Now, would I recommend you to watch Shion no Ou? Yes. Absolutely. ^_^

　ほとんど絶賛の域である。もちろん、面白くないと思って、途中で見るのをやめた方もいるだろう。このレビューが、『しおんの王』を見た方の平均的な感想かどうかは筆者にはわからない。ただ、いえることは、このレビューを読んで、新たに『しおんの王』に興味を持って見始める人が海外でおそらく出てくるに違いない、ということである。

　この方の、『しおんの王』についてのこれまでのレビューは、以下のアーカイブズにまとまっている。

Shion no Ou « Undercover

コピー2.0というサイトに「将棋部を盛り上げよう」というお題

　　

コピー2.0というサイトがあって（コピーは複写ではなく、ここでは、コピーライティングの意味）
、「将棋部を盛り上げよう」というお題が出ている。締め切りは１４日まで。

将棋部を盛り上げよう。 - コピー２．０: コトバのセンスを磨く、コトバ共有サイト

西日本新聞に、フランスのジャパンエキスポの記事

　西日本新聞に以下の記事が４日付であった。

日本の文化　欧州席巻！？　ジャパン・エキスポ　パリ郊外で開幕 / 西日本新聞

　漫画、ゲーム、コスプレなど日本のポップカルチャーを一堂に紹介する欧州最大の見本市「ジャパン・エキスポ」が３日、パリ郊外で開幕し、欧州各地から日本ファンの若者たちが集まった。主催者は６日までの４日間で１０万人を超す入場者を見込んでいる

　また、プロレスや武道のデモンストレーション、書道や碁・将棋の体験コーナーなど幅広く日本文化を紹介していた。

　このところ毎年、現地の将棋愛好家の有志が、将棋の展示と体験コーナーをジャパンエキスポに設けている。文化交流使の本間六段のヨーロッパ滞在期間が９ヶ月で、このイベントのスケジュールと昨年も今年もかみ合わなかったのが少し残念である。

　フランス将棋協会のホームページには、将棋のシーンが載っているマンガ本のページがある。筆者の知らないような作品まで調べ上げている。大したものだと思う。興味のある方は、以下のリンクからそれぞれの作品の "cliquez ici pour les de'tails" をクリックしてみていただきたい。きっと驚かれることであろう。

Bienvenue sur Shogi.Fr!!!

第21期竜王戦決勝トーナメントの棋譜再現は Kifu for Flash が使われている

　第21期竜王戦の決勝トーナメントが始まった。本日は豊島四段対糸谷五段。うかつだったが、豊島四段の師匠は桐山九段であるのを失念していた。そんなこと、『３月のライオン』の連載が始まったときにすぐに気がつかねばならなかった。主人公の高校生棋士、零の養父かつ師匠が桐山姓である。

　いきなり脱線してしまった。閑話休題。Kifu for Flash が、プロ将棋の無料対局中継の再生画面として使われるのは初めてのことではないかと思う。従来はKifu for Java が使われていたことが多かった。海外から、Kifu for Java のサイトがなかなかうまく見えない、という声が時々聞こえてくるが、Flash だとそういうことが減るのではないかと期待している。

第21期竜王戦中継/2008年7月4日対局の棋譜　（豊島四段 vs 糸谷五段）

　Kifu for Flash は柿木氏の作成したソフト。詳細については下記を参照されたい。

Kifu for Flash（日本語）

海外の Daiso で売られている将棋駒のパッケージに英語の説明が入った

＜注、海外店舗にクウェートが抜けていたので、追記しました。7/1 23:29＞

　６月２９日に、Boardgamegeek の Shogi の写真の欄に、以下にリンクするような将棋駒のpパッケージの写真がアップされた。表面に、「将棋駒」などの日本語の説明だけではなく、"Shogi Chessmen"というような英語の説明があり、また、「紙製盤と解説付き」という日本語の左横に "Japanese Chessboard Paper and   Explanatory Sheet are included."という英文が見える。英語の解説シート（おそらくは駒の動かし方と禁じ手の説明だろう）が入っていることがパッケージの表面から窺える。

パッケージの写真

その拡大版

　筆者は、Boardgamegeek にもユーザーアカウントを持っているので、早速、この写真をアップロードした方に Boardgamegeek のメッセージ機能を使ってコンタクトしてみた。返って来た答えによると、これは、「３店あるシンガポールの Daiso の１店で買ったものであり、箱のなかには、英文の説明書が入っている」とのことであった。筆者が日本の１００円ショップの

ダイソー

で買い求めたことのある将棋駒のパッケージ（外国語の表記は, Made in China という原産国表示程度しか見当たらない）とは異なるのだが、どうも最近新しくなったパッケージらしい。よく見ると、写真の下の方の "WARNING!" の文字の上には、フランス語、ハングル、アラビア語、中国語で「将棋駒」と表記してあるようだ。

　

ダイソー

の海外店舗情報のページ（英語）によると、

ダイソー

の海外店舗は、今日現在で、米国に９店、カナダに１店、韓国に３８０店、台湾に９店、シンガポールに３店、香港に２０店、マカオに２店、タイに２２店、インドネシアに５店、ニューカレドニアに１店、アラブ首長国連邦に１店、クウェートに３店、カタールに２店、バーレーンに２店、オマーンに１店、サウジアラビアに１店、ニュージーランドに１店、ルーマニアに１店、モーリシャスに１店、ベトナムに１店、マレーシアに１店展開されている。将棋駒のパッケージの写真に、さまざまな言語で「将棋駒」と書かれているところからすると、

ダイソー

は、将棋の駒を海外店舗で積極的に販売していく姿勢に転じたと見ていいのではないだろうか。

ダイソー

のホームページは、英語版はもちろんのこと、中国語版、フランス語版ができている。

　Shotest Shogi 3D といい、

ダイソー

の外国語表示の入った将棋駒のパッケージといい、このところ、商業ベースで将棋が海外に普及していく話題が続き、筆者としては嬉しい驚きである。