朝日新聞のネットサイト Asahi.com のコラム欄スポーツフロンティアで「マンガの力」という連載を読むことができる。「スラムダンク」と「キャプテン翼」が取り上げられているが、関係する競技団体の関係者へのインタビューなどがあるのが面白い。将棋マンガが複数連載され、将棋アニメが放映されている現在、参考になることがたくさん書かれていると思う。筆者の目に留まった部分を一部引用。
asahi.com:マンガの力(1) スラムダンク奨学金(上) -
日本バスケットボール協会理事の品田奥義は「せっかくのチャンスを生かせなかった。結局サッカーと比べると、バスケットは学校体育の枠から出られなかった」と話す。連載が終わると、高校の登録者数も少しずつ減り始めた。
asahi.com:マンガの力(2) スラムダンク奨学金(下) -
井手口は、並里の米国留学を現実にした奨学金に「井上さんがこういうことをしてくれるのは助かる」と感謝しつつも疑問がぬぐえない。「本来は協会が選手を派遣して強化することを考えるべきではないか」
asahi.com:マンガの力(3) キャプテン翼の「洗脳」(上) -
日本サッカー協会会長の川淵三郎は述懐する。
「僕だって少年時代は野球少年。昔は運動神経のいい子はみんな野球に流れた。キャプテン翼のおかげでサッカー少年が飛躍的に増えた。もし、翼が世に出なかったら、日本サッカーの発展は遅れていたかもしれない」
asahi.com:マンガの力(4) キャプテン翼の「洗脳」(中) -
高橋はいう。「デルピエロをはじめ、サッカー先進国の人々にも受け入れられたのがうれしい。世界をめざすサッカー少年の夢は、世界共通かもしれませんね」
asahi.com:「マンガの力」(5) キャプテン翼の「洗脳」(下) -
スポーツライターの乙武洋匡との対談で「20年後に日本の得点力不足が解消されるようにFWをもっと描いて」とリクエストされたのがきっかけだ。
こういった連載で「ヒカルの碁」や「ハチワンダイバー」はとりあげられないのであろうか。日本では、行政区分上、囲碁や将棋は、文化庁の管轄になっているし、また、新聞社も文化部が扱うことになっているので、スポーツのコラムとしては扱われそうもないのが少し残念。
ここでの例はマンガ・アニメの人気がですぎて、世界的には日本がやや弱くなっている面もありますね。
将棋でここまでいけるかどうか。
投稿情報: madi | 2007年11 月13日 (火) 17:01
> madi さま
日本将棋連盟が、英語のホームページを開いて棋士プロフィール、対局結果などの情報を更新していくことと、ネット上で対局の映像が海外からもっと見られるようになることの2つが加われば、それなりの相乗効果が期待できると思います。
投稿情報: takodori | 2007年11 月14日 (水) 08:08