まずは以下のブログエントリーを見ていただきたい。6月に石川県でホームステイを始めた方のブログである。
Kickin'it (Charlie in Ishikawa)
楽しそうに歌っている写真の下に、なぜか将棋盤駒のイメージがある。本文を読むと中段に以下の記述がある。
Luckily, chilling with my host family is always a worthwhile experience. They've taken to teaching me various Japanese games, and most of them are awesome. I'm a particularly big fan of Shogi, a Japanese variation on Chess.(幸いにも、ホストファミリーとくつろぐのはいつも価値ある体験となっている。かれらは、日本のさまざまなゲームを私に教えるのに熱心で、それらのほとんどが素晴らしい。特に、将棋、すなわちチェスが日本で変化したもの、は大好きである。)
上記の記述の後、将棋のチェスとの大きな違いは取った駒をキープして後でまた打って使えること、ホストファミリーとの対戦した体験が綴られている。
このブログの作者は米国アーカンサス州出身でユタ州在住だった方のようだ。日本にホームステイをするくらいなので、それなりに日本に興味があり、漢字への抵抗も一般の外国人の方に比べれば低いのだろうが、駒を覚えるのが難しいなどの記述は一切無く、なかなかの将棋へのハマリ具合である。
インターネットを使うのが当たり前でなかった時代にも、日本人のホストファミリーがホームステイの外国人ゲストに将棋を紹介することはもちろんあったし、その人が将棋ファンになることもあったであろう。違うのは、将棋ファンになったくれたその後だ。将棋を知ることができて喜んでいる素直な気持ちを上記のようにブログで表現し、彼(彼女)の友人がそのブログを読むことで友人達にも将棋というゲームがあることが伝わっていく。このような伝播はインターネット以前にはなかなか考えられなかったことだ。また、せっかく将棋を覚えても、本国に帰ったら周りに相手がいないという問題も、今はネット上に対局できる場ができているので、リアルの対局では同じ問題は続いているものの、かなり緩和しているといえる。
ホストファミリーに限らず、日本に来ている外国人の方と親しくされている日本人の読者の方は、ぜひ、その外国人の方に将棋を紹介してみてください。今回取り上げた方のように、大喜びされる可能性はあるはずですので。
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