4月28日に、当事者のコピーによれば「世界初の完全無料の月刊WEB COMIC誌」COMIC SEED が双葉社により創刊された。倒産したペンギン書房の同誌を引き継いだ形なので、世界初と銘打てるのだろう。将棋漫画が創刊号に載っているわけではないが、海外の若い将棋ファンには、日本のコミックスを通じで将棋を知ったという人が結構いるようなので、ネット上でコミックスを読むという行為が今後定着していくのかどうか非常に注目される。また、双葉社という、有料のそれなりに大手の紙媒体の出版社が、無料のWEB出版を試みるというのも興味深い。
同社がネット上でコミックを見せるようにする際に使われたアプリケーションは、プラグイン・フリー・ウェブリッシング・サービスである。マンガ雑誌のページをめくる、あの紙のざらざら感はネットなので望むべくも無いが、コマ割りなどには全く違和感がないので驚いた。これならコンテンツが良ければ読者は増えていくのではないかという感触だ。
将棋の入門書をネット上で漫画で作れば、全国津々浦々からアクセスが可能で、日本将棋連盟の支部がないところや、指導員のいないような地域もカバーできることになる。また、同じ漫画で、外国語版を作れば、海外のこどもたちに将棋の魅力を伝えることも紙媒体のコミックスの流通に比べれば格段に容易であろう。
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