4月15日より、Turn base の多言語対応ゲームサイトで将棋もできる Brainking.com に囲碁が加わった。スモールサイズの13x13、9x9 も同時である。
実は、囲碁が同サイトに加わるにはひとつ障害があった。それは、様々なゲームのユーザーインターフェースをできるだけ共通にしたいということから、先手番が白、後手番が黒、というサイト内のローカルな取り決めがあったことだ。これは、同サイトのボードゲームにチェスとそのバリアントが当初多かったことに由来する。(チェスでは白が先手である)
ご承知の通り、将棋の駒自体には白黒の区別はない。ただし、図面と棋譜の表記上、ほとんどすべての将棋雑誌、本で先手が黒の五角形、後手が白の五角形で表されているのが慣例になっている。そのため、海外で将棋を広め始めた人たちの間では、将棋では先手が Black, 後手が White とされることが多く、現在に至っている。
Brainking.com に将棋が加わったのは、昨年の8月で、当時は、チェスに倣い、先手が White, 後手が Black となっていた。ユーザー登録してすぐに「白黒を逆にできないか」と申し入れたが、上記の理由を返事され、そのときは一旦引きさがることにした。先手番を白で統一というのは、将来、同サイトが囲碁を加えるときに大きな問題になるに決まっているので、そのときにもう一度議論すればよいと当時考えたからである。
結局、サイトの開発者は、囲碁を加えるにあたり、先手番を白で統一するのをあきらめ、先手番が白か黒かはそのゲームの慣例に従うように方針を変更したようだ。賢明な判断だった。囲碁の追加と同時に、将棋も先手が黒、後手が白に変更された。これは、将棋ファン、少なくとも、今まで、海外で外国人でありながら将棋の普及に尽力してきた人たちと彼らの努力によって将棋を知った人たち、にとっては喜ぶべき変更と思う。
もうひとつ嬉しいことに、Brainking.com で駒落ちができるようになった。ただ、現在、上手(White)が後手になってしまうという問題が発覚。サイトの開発者に、「駒落ち、置き碁では、先手、後手とは言わず、上手、下手という用語を使い、上手(白)が初手を指す(打つ)」と説明しているが、はたして混乱せずに理解してくれるかどうか、当方の英語力の問題もあり、大いに心配ではある。
Brainkingの現在のルール説明では黒よりスタートすることになってます。あと問題はコミが日本のルールと合わないことがあります。
http://brainking.com/en/GameRules?tp=79
投稿情報: たいがあ | 2009年1 月17日 (土) 21:29