中国国際放送局が、北京の春節(日本の正月)に行われた将棋イベントについて、写真をふんだんにつかった長い日本語記事を載せている。それぞれのページにリンクしてみる。一部分をそれぞれのページから引用するが、素晴らしい記事なのでリンク先をlクリックして全文を読んでいただければ幸い。
5年前から、展示スペースの中に中国象棋や囲碁、チェス、トランプと並んで、「日本将棋」のスペースが設けられるようになりました。縁日が行われている8 日間、毎日、ここで将棋の指導や対決が行われています。イベントの運営は中日両国のボランティアたちの熱意で支えられていることが特徴です。
今年の「日本将棋」エリアは四人将棋、指導、対局などいくつかのゾーンに分かれていました。スタート当初から「豊田通商」社の冠協賛で行われている対局 は今年、大学生、中学・高校生、小学生の3部門に分かれて行われ、合わせて85人が出場しました。日本からはプロ棋士の中村太地さん(4段)と早水千紗さ ん(女流2段)が指導と大盤解説に入りました。
北京における日本将棋の普及は、2人のキーパーソンの献身的な働きを抜きにして語れません。元小学校教師の李民生さん(66)と元豊田通商株式会社北京代表の袴田勇(はかまた いさむ)さんです。
小学校5年のティエンティエンさんは週1回、李さんの将棋教室に通うほか、自宅でも将棋のパソコンゲームで練習をしているそうです。ティエンティエンさん の母親に話を伺ったところ、「娘が将棋を指すようになってから、集中力がアップし、英語や数学の成績もぐんぐん伸びてきた」と言います。「将棋は子どもの 能力開発にとても役立っていると実感している」と笑顔で語りました。
もっとたくさんの人に将棋を知ってもらうために何かよい方法がないか、常日頃からそのように考えていた李さん。2006年、龍譚湖縁日「頭脳ゲーム」のスペースに日本将棋を初めて出展させました。
「8日間、公園全体の来場者は延べ100万人近くに達する。そのうち、将棋ブースまで来てくれる人は少なくとも延べ1万人はいるだろう。8日間の開催日程は体力的に辛いこともあるが、より多くの人に将棋のことを知ってもらう喜びには換えられない」。
この記事の署名は、中国国際放送局日本語部のキャスターの王小燕氏。知人によれば、一昨年の北京でのAISEPで羽生名人の講演を中国語に通訳した方とのことである。中国国際放送局の日本語部紹介のページを見ると、30人以上のスタッフがいて、一日8時間の日本語放送を行っているようだ。
コメント