いま、女性の間で戦国武将ブームなんだそうで、だったら日本の戦国武将をモチーフとした将棋の立体駒があってもいいなあと思ったりもしたのだが、成りがある将棋では難しい面があるのかなあ、などと思っているところに飛び込んできたのがこのニュース。
レコードチャイナ:日中合作アニメ「三国演義」が完成!総製作費6億円、全52話の...
17日、日中合作で製作が進められていたアニメーション版「三国演義」が完成したと伝えられた。総製作費6億円、製作4年、全52話と壮大なスケールの作品で、中国ほか40か国以上での放映が決定している。写真は三国志の登場人物をモチーフにした中国将棋のコマ。
リンク先の記事に使われている写真は、三国志に登場するアニメのキャラクターをモチーフにしたシャンチーの駒のようだ。よくみると、「象」「士」「将」などのシャンチーの駒の名前がそれぞれの立体駒に付されているのがわかる。
「三国志」のストーリーは、吉川英治氏などが小説化し、横山光輝氏がマンガにしてそれをもとにしたアニメが作られ、NHKで人形劇になるなど、日本でも非常に人気があるが、近年はハリウッドでも著名なジョン・ウー監督によって、「三国志」中のひとつのクライマックスエピソードの「赤壁の戦い」が映画化された「レッドクリフ」が各国で上映されるなど、世界的に認知を広げている古典である。そのキャラクターを模したシャンチーの立体駒は、中国国内だけでなく、多くの国の人々によって親しまれる可能性のあるものといえるのではないだろうか。
アニメ「三国演義」は、リンクした記事によれば中国以外の40カ国以上の国でも放映がきまっているとのこと。もし、このキャラクター立体駒もそれらの国で販売されるようなことになると、漢字の駒を使ったシャンチーの国際化がさらに進んでいく可能性がある。翻って同じ漢字の駒を使っている将棋はどうであろうか。はなはだ心もとないといわざるを得ない。
コメント