レコードチャイナの以下の記事が目にとまった。
2008年7月31日、湖北省十堰市茅箭区にある賽武当広場は中国将棋の将棋盤がデザインされている。同所は先ごろ、上海大世界ギネス総本部により「世界最大の景観将棋盤」として登録された。
なお、上海大世界ギネスは英国のギネス記録と別のもので、直接的な関係はないという。
多くの人にとって馴染みの深い、ギネス記録とは別物のようだが、この記事を読んでふと思ったのは、日本の将棋には、英国のギネス記録申請に値するものがないのかということ。仮にそれがギネス記録として認定されることになれば、それはいわゆるギネスブックに載ることになり、国内のみならず、世界的なPR効果が期待できるのではないかと思われる。
ちょっと調べてみると、現在は日本語でギネス記録への申請ができるようだ(有料)。
Guinness World Records - Japanese - Premium Record Application(日本語)
こちらは、記録申請をより速く、簡単に日本語で行えるサービスです。
当サービスの特徴:
* 1つのステップで簡単に記録申請が行えます。
* 申請後、通常3営業日以内に審査結果をお知らせ致します。
* 担当の日本人レコードマネージャーが、記録申請を直接サポートいたします。
* このサービスの料金は、£1,000英国ポンドです。申請の最後にクレジットカードでお支払いいただきます。申請後にお送りする返事は、次のいずれかになります:
* 既存の記録への挑戦をする場合、または申請内容が新しいギネス世界記録のカテゴリーとして認められた場合は、記録挑戦のためのガイドラインと記録挑戦者のためのしおり(日本語)をお送りいたします。
* 申請内容がそのまま認められない場合は、内容になるべく近い既存の記録を探して提案いたします。
これは、プレミアムサービスで、審査が申請から3営業日と超特急で行なわれるのがプレミアムたる所以のようだ。また、ギネス社からの返事も日本語で来るということであろうか。ちなみに、上記のページからプレミアムサービスの詳細のページを読むと、英語での申請なら無料ということがわかる。
尚、日本語プレミアムサービスを利用せず、英語版のウェブサイトより、英語で申請を行っていただくことも可能です(無料)。この場合には、申請が処理されるまでに約6週間かかります。
玉またはキングを詰めるのが目的のゲームは世界にいろいろあるが、それらのプロブレムの最長手数は、ミクロコスモスの1525手ということになるのではないだろうか。また、それらの棋類の実戦に現れた最長の詰め手順も、おそらく将棋のものになるような気がしている。将棋の実戦に現れた最長の詰め手順は何手なのであろうか。チェスの公式戦で1000敗を達成しているプレイヤーはいるのであろうか。「もしかしたらこれは世界一なのかもしれない」という意識をもって、将棋の様々な記録の整備・報道がもっとされるようになってもいいのではないかと思う。
何年か前に、先崎八段が、多面指しの記録を達成し、ギネスブックに登録申請したのに却下されてしまったという話を『週刊文春』に書いていらっしゃったと思います。
それにしても、「上海大世界ギネス総本部」とはひどいパクリで驚きました。別の記事によると、「ギネス」の中国語表記が、本家ギネスと1字違えてあるようですが。また、本家ギネスへの日本語登録の料金が1000ポンドとは、高い!
投稿情報: 指さない将棋ファン | 2008年8 月 5日 (火) 11:37
> 指さない将棋ファンさま
2004年のことですね。先崎八段の件は。3月22日に「勝手に将棋トピックス」が触れていました。
投稿情報: takodori | 2008年8 月 5日 (火) 13:47