第10巻の147ページから162ページまで番外編として、YOUNG YOU2005年8月号に掲載された、真山と野宮が将棋を指している短い読み切りのストーリーが所収されている羽海野チカ氏の『ハチミツとクローバー』が19日にNHKのBSマンガ夜話で取り上げられる。
6月19日(木) 24:00~
羽海野チカ 「ハチミツとクローバー」
ゲスト: 吉井怜 / 佐藤大
『ハチミツとクローバー』は全10巻で、フジテレビが今年の1月からドラマ化しているが、それを伝える昨年11月のニュース(ハチミツとクローバー - フジテレビ)で累計の発行部数が813万部とあるので、今現在、第10巻の売り上げもおそらく80万部を超えているであろう。それだけ売れているマンガに、将棋マンガの短編が番外編として載っている。放映を機会に読み直したり、買い求めたりする人も少なくないと思われる。また、羽海野氏は現在プロ棋士が主人公の『3月のライオン』を執筆中なので、『ハチクロ』がBSマンガ夜話で取り上げられることで、羽海野氏の認知度が上がることは将棋界にとって大きなプラスであると筆者は考えている。
なお、リンク先にも載っているが、BSマンガ夜話では、柴田ヨクサル氏の『ハチワンダイバー』も取り上げられることが決まっており、7月5日に公開収録が長野県の茅野氏で行われる(放映日は未定)。将棋を題材にしたマンガが複数ヒットし、それらがテレビの映像番組に取り上げられることで、いままであまり将棋に興味が無かった人で、将棋に興味を持ち始める人は確実に増えているのではないだろうか。
蛇足であるが、羽海野氏の番外編の登場人物の名前の確認で検索をしているときに、面白いパロディを見つけたので、あわせて紹介する。両作品の読者で、パロディ好きなら、面白く見られるのではないかと思う。
みました。いしかわじゅん先生が「3月のライオン」にもずいぶんふれていました。
いしかわ先生もプハイベートではいろいろあったひとですから桐山くんに同情しやすいのかもしれません。
投稿情報: madi | 2008年6 月20日 (金) 11:39
> madi さま
そうですね。いしかわじゅん氏は、10巻の最後の番外編にも触れていましたね。mixi の「ハチミツとクローバー」コミュ(4万5千人以上のメンバーがいます!)や、ブログなどでも、番組を機会に読み返したくなった、と書かれているのを複数見つけております。
ほとんど、羽海野氏大絶賛という内容でしたが、そういう方がプロ棋士が主人公のマンガを描いているということの意味が将棋界でもっと議論になってもいいのではと思います。
投稿情報: takodori | 2008年6 月20日 (金) 12:52
羽海野氏は同人誌活動がながかっただけに羽生・村山あたりと同世代なんですねえ。
村山九段がいきていたらハチクロは彼のライブラリーを飾っていたことはまちがいないでしょう。「聖」では少女マンガファンの側面はまったくオミットされてましたね。
投稿情報: madi | 2008年6 月20日 (金) 17:06
> madi さま
はっきりとわかりませんが、一世代上で、谷川世代だという感触を持っています。同人誌時代からのファンは長いこと知っていたのでしょうが、ほとんどの人にとっては、「突然あらわれてほとんど名人」なんではないでしょうか。『3月のライオン』は向田飯食いドラマだよなあと勝手に思っています。
聖ではオミットされていたのですか。村山九段は没後10年ということで、テレビ番組が企画されているようですので、今から楽しみにしています。
投稿情報: | 2008年6 月21日 (土) 11:08