筆者はあの将棋が、NHK将棋講座のテキスト1月号で解説されるだけでいい、などとは毛ほども思わない。
NHK BSは、毎年、「大逆転将棋200X」という番組を正月に放映していたように記憶する。
今度のはいわゆるお正月番組のおちゃらけではなく、放送時間枠をいっぱいに使って、10月14日に総合教育で放送された対局で一体何が起こっていたのか、客観的に一番形勢に差が開いていた局面はどこなのか、対局当事者の形勢判断はどのように揺れ動いていたのか、そして、差がつまり始めたのはどこからなのか、逆転したのは正確には何手目だったのか、当事者が自分の勝ちと負けを悟ったのはいつの瞬間だったのか、などなど、徹底的に最初から最後まで解剖したドキュメンタリーを作って欲しい。対局者の一方の当事者が広報担当理事だ。快く協力してくれるであろう。いや、むしろNHKに対して、自らそういう番組を作る様はたらきかけるのが広報担当理事としての責務なのではないか。あの番組で、あの盤面をリアルタイムで見ていた関係者すべてに(対局者と司会・解説だけでなく、記録係、読み上げ、カメラマン、ディレクターなども含む)にインタビューをしてほしい。できあがった番組は、野球界の至宝「江夏の21球」に負けず劣らぬ将棋界の宝にきっとなるはずである。
<追記>
そういう番組を見たいと思う方、NHKに声を届けましょう。もちろん、筆者もいたします。
あなた様のご意見に心から賛同いたし、私も「NHK」にお願いメールを送信いたしました。
本当にご意見のような番組ができるあがることを切に願っております。
投稿情報: 片寄 雅弘 | 2007年10 月19日 (金) 12:03
> 片寄さま
ご共感、ご協力多謝です。NHKから機械的に振られたお問い合わせ番号付きの受付確認のメールが届いたことと思います。のれんに腕押しという気がしなくもないですが、一視聴者としての気持ちを伝えなければ何も始まらないとも思います。
投稿情報: takodori | 2007年10 月20日 (土) 00:00