まずはこの写真を見ていただきたい。手製の将棋盤駒の写真である。
この写真は、ボルネオ島の高校生3人組(Desmond, Edison and Nazrin)が今年の3月から共同で書き綴っている My Story So Far というブログの 9/22 付けのエントリー A Big Discovery に使われている写真である。このエントリーの将棋の部分について引用してみる。
Andy brought the Japanese Chess to school and taught a few of my friends. It is a "homemade" Japanese Chess, made by erasers and the board is self-printed.(Andy が学校にジャパニーズチェスを持ってきて、私の友達何人かに教えた。それは、消しゴムで作った手製のジャパニーズチェスである。盤は自分で印刷したもの)
ボルネオ島は、Wikipedia によれば、インドネシア、マレーシア、ブルネイの3カ国が領有している島とのこと。一つの島を3カ国が領有しているというのは珍しいかもしれない。また、ブルネイはマレー語が公用語だが、英語も公用語とのことである。英語が公用語ならば、インターネット上にはそれなりの将棋情報があるので、高校生がネットを通じて将棋を知った可能性はあるかもしれない。また、当ブログでは3月に「ブルネイ大学の日本語・日本文化週間で将棋も展示」という記事をお伝えしているが、そのような現地の日本人の方の草の根の努力が、将棋の盤駒を自作までして他の友達にひろめたいという気持ちを持った高校生が現れるのに一役かったのかもしれない。
いずれにしろ、将棋というゲームは、きちんと伝えていけば面白いと思ってもらえる人が日本人以外にも必ず出てくるゲームであることは間違いがないと筆者は考える。それは欧米や中国だけに限った話ではない。
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