米国で発祥し、全世界に1億人以上の登録メンバーがいるとされる Myspace で、将棋倶楽部24の自分の対局棋譜を載せている英語の日記を発見した。
perseverance (2007/4/5)
この方は、2003年のthe World Open Blitz で羽生三冠とチェスの対局をした後に初めて shogi というゲームがあることを知ったと書いている。
その際は、あまり shogi を追求しようとは思わなかったが、後日、自分の友人と遊びで何局か指してみて、はまるようになった。
この日記を書く一週間ほどまえに、将棋倶楽部24に登録。レーティングシステムが良く分からないままに、1級1600点で登録。それから58連敗を喫した。
ようやく、初の1勝を、レーティング523の相手からあげることができた。
というわけで、perseverance (忍耐)の末の1勝ということで、喜びの日記のエントリーとンなったようだ。
この日記からわかることをもとにいくつか考察。
*羽生三冠らがチェスの国際大会に出かけていくことは、将棋のチェスプレーヤーへの認知に役立つといわれていたが、この日記は、認知させられた側からの証言でもあり、認知に役立ったことを示す実例である。
*この方の場合は、羽生三冠とチェスで対局し、その場で将棋の存在を知ったことが、将棋を覚える強力な動機にはなっていない。大会後に、自分の周りに将棋を指す友人がいたらしく、遊びで何局か実際に指してみて、将棋の魅力に気がついたことがわかる。ネット対局に行く前に、将棋ができるリアルの友人が触媒的な役割を果たしている点が注目される(おそらく、その友人が将棋倶楽部24の登録方法など教えたと筆者は推測している)
*海外の方に対局機会を提供する場として、将棋倶楽部24は重要な役割を果たしている。
*この方は1600点で登録し、58連敗してもめげずに将棋を続けてくれたので、勝利の美酒にありつけたが、普通、新しいゲームを覚えたとき、棒に10番も負かされればいやになってやめてしまうものである。将棋倶楽部24に登録するときは、最低ランクの「初心」から登録することを勧める情報をもっと海外に発信する必要がある。
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