1月16日のエントリーに関連して調べたことのメモ。
過去16回行われている世界コンピュータ将棋選手権(「世界」の文字が入ったのは第11回から)の第17回の大会ルールが公開されている(2006年12月24日制定)。第3条に参加するプログラムが持たなければいけない機能が列挙されている。
(必須機能)
第3条 参加プログラムは、次の各号に掲げる機能を持たなければならない。
- 一 任意の局面・手番・残り時間からの将棋の対局の開始と継続。
- 二 任意の時点での、電源を落とす以外の方法による対局中断。
- 三 対局中の現在局面の表示(テキストでも可)。
- 四 第16条の規定による、1手毎の消費時間の計測、及び累計消費時間の画面への表示。
- 五 1手毎の指し手と消費時間の記録(対局中断時も、そこまでのすべての指し手と消費時間を取り出せなければならない)。
- 六 CSAサーバプロトコルver.1.1.2に基づく、LANによる対局。
- 七 相手の指し手の手入力による対局。
なるほど、必須機能の第3条の三に「対局中の現在局面の表示」という条文があるので、選手権に参加したいコンピュータ将棋のプログラム開発者は、自分のプログラムに実質的に盤駒を表示する GUI を自ら用意しなければならないわけだ(条文上は括弧書きで「テキストでも可」とある)。
大会ルールには英文もある(Rules and Regulations of the 17th World Computer Shogi Championship(日付は無い))。これは、日本語の大会ルールを逐語訳したものには見えない。筆者には「対局中の現在局面の表示」にあたる部分が英文でどこにあるのか発見できなかった。
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