<拙訳への日本語での反応>
"Some thoughts on computer Shogi"の翻訳へのコメント(コメント欄は頁の下の部分、暇人さんと小生のやりとりあり)
Tord Romstad氏が提言している、UCI のような GUI と、CSA将棋との違い、及び、オープンソースのチェスソフトについて素人の私にわかりやすく説明をしていただいた。
誰かgnushogiを何とかしてくれ(My Human Gets Me Blues) --- ブログ名に typo があり、1/20/2007 に訂正
gnushogi が弱いのは「ブック(定跡)ファイルが古い上に貧弱なのが主たる原因の一つなのは間違いない」という指摘。「見たところ、実はブックをひたすら追加して充実させるだけで結構強くなるんではという気がするのだが」ということも。そういうものなのだろうか。
また、「日本でも将棋思考エンジンの開発はいろいろなところがやっているはずだが、フリーソフトウェア/オープンソースという形では全く出てこないのが残念だ」との指摘もあったが、うさぴょんは V1.1の思考部分をソースを公開している(オープンソースでは無いとのこと)。
上記で出したうさぴょんFAQに気になるQ&Aの記述。
「なんでソースを公開しているのですか?」「一応、コンピュータ将棋の研究の進歩と発展のためなのですが、CSAとしては、盗作問題などがあるため、無条件で歓迎してくれているわけではないようです。確かに、うさぴょんのソースをまるまるコピーしてきて大会に参加することも可能なわけですから…。 」。
このほか、非常に得るところの多いFAQであった。将棋のオープンソースに関心のある方は必読と思う。
コンピュータチェス開発者からの宣言と提案 (囲碁・将棋ソフト開発日誌) --- (1/20 にリンク追加。見落としていた。スイマセン)
<shogi-lでの英語での反応(訳している時間がないので原則的に原文へのリンクのみ>
By Adrian Petrescu --- 将棋オンラインサーバーを開発中(?)の方
By Jeff Rollason --- Shotest の作者の反応
Further response by Jeff --- Tord の提案する GUI ができれば、shotest はどこかのタイミングでそれをサポートすると表明
Reply to Jeff by Tord --- 来週、UCI の様な将棋用のprotocolを書いて公開し、議論のたたき台としたい、と表明("I'll try to write a draft for a similar protocol fro shogi next week, and make it available for discussion")。氏の本気度が窺える。
By Mark Scheiber --- CSA SHOGI protocol と xshogi についてのインプット。
Reply to Mark by Tord --- 既に両者とも調査済みで、共に氏の求めるものではないことを結論済みとの回答。
来週にも将棋プロトコルの原案を発表とは素早いですね。期待してしまいます。
この作業は、コンピュータ将棋界の将来を左右するほど重要なことだと思うので、コンピュータ将棋関係者はTord氏の動向を見守り、適切な助言をしていくことが大切だと思います。
あと、うさぴょんはオープンソースではないということですが、同じ作者の「れさぴょん」はオープンソースとは違うのでしょうか。すいません、れさぴょんの説明を読んだだけでは判断できなかったので、どなたか教えていただけるとありがたいです。まあいずれにしろ、れさぴょんは盤面表示に日本語を使っているので、そのままだと外国の人が使うのはちょっと無理ですが。
http://homepage1.nifty.com/Ike/lesserpyon/
投稿情報: 暇人 | 2007年1 月19日 (金) 21:45
ソースを公開しているものは、他にGPS将棋(第15回選手権では8位入賞)のメンバーが開発しているOSL(OpenShogiLibrary)というものもあります。
OSLは大会に参加しているGPS将棋とイコールではありませんが、そのベースになっていると思われます。(ソースを公開している中では一番強いのではないでしょうか)
なお、このOSLを他の開発者が利用してコンピュータ将棋選手権に別途参加することも可能です。
ただし、ソースは難解と評判ですが…。
http://gps.tanaka.ecc.u-tokyo.ac.jp/osl/
昨年のコンピュータ将棋選手権で優勝したBonanzaは、CSA将棋 for Windows をGUIとし、その思考DLLという形で公開されています。
他にも、Bonanzaのサイトからいろいろなツールへのリンクがあります。
http://www.geocities.jp/bonanza_shogi/
また、定跡ファイルとしましては、「宮本定跡」というものが公開されています。
(柿木形式ですが)
http://members.ld.infoseek.co.jp/jyouseki/page002.html
いずれも日本語のみだと思いますので、Tord氏が利用するにはサポートが必要ではないかと思いますが…。
投稿情報: 香山 | 2007年1 月20日 (土) 00:14
> 暇人さん
「オープンソース」の定義は wikipedia や、「みんなの考えたオープンソース」(http://ukai.org/wiliki/wiliki.cgi?%A4%DF%A4%F3%A4%CA%A4%CE%B9%CD%A4%A8%A4%BF%A5%AA%A1%BC%A5%D7%A5%F3%A5%BD%A1%BC%A5%B9&l=jp)などを読むと、混乱があるようですね。先方は公開された将棋のソースがあればいいはずなので、そこは定義にこだわらず実践的に行きたく思います。
>香山さん
情報ありがとうございます。公開ソースを基にしたプログラムでも選手権に参加している例が増えているということですね。
先方は相当な情熱をもって取り組むようなので、言語のサポートは必要最小限で住むかなとは思っています。それでも結構な工数になるでしょうが。
投稿情報: takodori | 2007年1 月20日 (土) 06:30
ソースコードが公開されているのと、そのソースコードを第三者が自由に再利用して良いというのとは全く別の話です。誤解している方も多いようですが、「オープンソース」とは、ソースがオープンであるということだけではなく、ソースが目的を問わず自由に再利用できるということも保証するものです。
例えば、有名なチェス思考エンジンCraftyのソースコードは公開されていますが、個人用途以外の利用はライセンスで認めていません。特に、Craftyを改変したりその一部を利用したプログラムをコンピュータチェス大会に参加させることは明示的に禁止されています。OSL将棋のライセンスはGPLとのことで安心ですが、おそらく他の将棋思考エンジンで、ソースは公開しているものの似たようなライセンスが適用されているものはあるのではないかと思います。
「定義にこだわらず実践的に」とおっしゃるが、Tord氏を余計な揉めごとに巻き込まないためにも、むしろライセンスには留意したほうが良いのではないでしょうか。
まあ、そのあたりは氏も自分で調べると思いますけどね。
投稿情報: mhatta | 2007年1 月20日 (土) 11:01
あと、どうでもいいことですが私の日記名はBluseではなくてBluesです。
投稿情報: mhatta | 2007年1 月20日 (土) 11:07
>mhatta さん
貴重なアドバイスありがとうございます。言われてみればその通りですね。認識を改めて留意いたします。また、再三、ブログ名に typo があり失礼をいたしました。
投稿情報: takodori | 2007年1 月20日 (土) 11:43