(本エントリーは、Tord Romstad 氏によるThe Universal Shogi Interface, draft 1
(2007-01-24) の ”2, Some notes about language” のTakodori による日本語訳である)
( gg さんのコメントをもとに一部修正、2007/1/30)
2. 言語についてのいくつかの覚書
All communication between the engine and the GUI is done by 7-bit ASCII text, and the English language is used in the names of the various commands. English letters are used to denote the various piece types ("P" for pawn, "L" for lance, etc.). This may seem like a strange choice (at least to non-technical users), considering that the vast majority of users of shogi software are Japanese.
エンジンとGUI間のあらゆる通信は、7ビットアスキーテキストで行われる。そして、英語が様々なコマンドの名前として用いられる。英語の文字が駒を意味するのに使われる(歩なら "P"、香なら "L" というように)。これは、将棋ソフトのユーザーの大部分が日本人であることを考えると、奇妙な選択にみえるかもしれない(少なくとも技術にあかるくないユーザーにとっては)。
The justification for the use of 7-bit ASCII is to make the work easier for the engine programmer. Most shogi engines are written in low-level programming languages like C, where reading and writing Unicode is difficult, especially while trying to maintain portability. Translation of the move output from the engine into Japanese notation is assumed to be the responsibility of the GUI.
7ビットアスキーを利用するのは、エンジンをプログラムする人の仕事を楽にできるという点で正当化される。ほとんどの将棋エンジンは C 言語のようなローレベルのプログラミング言語で書かれている。そこでは、Unicode を読み書きすること、とりわけ、移植性を維持しようとすることは難しい。 Unicode を読み書きすることは、特に移植性を維持しようとする場合は、難しい。 指し手の出力をエンジンから日本語の棋譜記法に変換するのは、GUI 側の責任であることが前提となる。エンジンから出力された手の日本の棋譜記法への変換はGUIの責任とする。
A USI engine may also have several engine parameters which can be configured by the user (e.g. style of play, piece values for the various pieces, different kinds of search parameters, and so on). Each parameter has an internal name in 7-bit ASCII which is used in all communication between the engine and the GUI. An USI engine should, in addition to the executable file, be delivered with a Unicode text file containing Japanese translations (and optionally translations into other languages) of all option names. The GUI should use the translations in this file when displaying the options to the user.
ある USI を用いたエンジンには、ユーザーによって規定し得る、そのエンジン固有のパラメータがいくつかあるかもしれない(例を出そう。棋風、様々な駒の価値、様々な種類の検索変数、などなど)。それぞれのパラメータは、エンジンと GUI 間の通信に使われる7ビットアスキーにおいて、内部的な名前を付されてなければならない。USI エンジンは、実行形式のファイルに加えて、すべての選択肢の名称の日本語への(場合によっては他言語への)翻訳を含んだ形の Unicode テキストファイルと共に、提供されねばならない。GUI は、ユーザーにそれらの選択肢を示すとき、このファイル内の翻訳を使わなければならない。
The format of the translations file is not yet decided, and will be described in a future version of this document.
この翻訳を入れておくファイル形式はいまのところ未定である。本ドキュメントの将来版で記述されることになるだろう。
>where reading and writing Unicode is difficult, especially while trying to maintain portability.
Unicode を読み書きすることは、特に移植性を維持しようとする場合は、難しい。
>Translation of the move output from the engine into Japanese notation is assumed to be the responsibility of the GUI.
エンジンから出力された手の日本の棋譜記法への変換はGUIの責任とする。
>いまのところ未定である
馬から落ちて落馬になってます
では (_ _).
投稿情報: gg | 2007年1 月27日 (土) 22:30
> gg さん、ありがとうございます。
お説に従って修正します。確かに、output は名詞ではなく動詞の受身形(whchi is) output ですね。
投稿情報: takodori | 2007年1 月30日 (火) 16:22