自分の張っている情報網にかかるのがかなり遅れたが、サンフランシスコで行われた竜王戦の時に、着物を着て、NHKの取材を受け、将棋を覚えて初めて指してみた、プロフィール上はジョージア州の女性の日記を発見した。それが以下。
彼女はおそらく、和太鼓を習っているか、和太鼓のファンなのであろう。(サンフランシスコの日本将棋連盟支部は、和太鼓を広めている方がやられていると何かで読んだ)。竜王戦のために、ジョージア州から飛行機で飛んできたようである。そして、駒の動きを習い、初めての対局をし、かんざし姿でNHKのカメラに映されながらインタビューを受け、といった矢継ぎ早の体験にストレスを覚えながらも、楽しい一日だったと振り返っている日記である。
彼女が shogi についてどう思ったか書いてないのが少し残念だが、この日記を読んだ彼女の友人の中には、shogi というゲームがあること、テレビが取材をしていたこと、などが印象に残る方が出てくるであろう。
ブログが普及したために、多くの方が自分の体験を文字にして発信を始めている。それは日本だけのことではない。自分の周りの人や、自分のブログの読者がまだ多分体験したことがないであろうことを自分が体験した場合、それは、ブログの書き手にとっては、自分の読者にとって「へえー」と思ってもらえるエントリーを作れるオイシイ体験であり、それについて書くのはごく自然な流れである。逆にいえば、自分の体験を発信しているブロガーに将棋を初体験してもらえれば、将棋が海外ではまだそんなに広がっていないだけに、それをオイシイ体験としてブログに書いてもらえる確率は極めて高いことになるのではないか。海外への将棋を広めることを考えるときに、一般のブロガーを戦略的に位置づけることの重要性が増してきた、と筆者は考える。
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