9月13日に第16回の公益認定等委員会会合がが開かれて、「法人が行う事業の公益性に関するする指針等の検討」が議題のひとつとなった。その配布資料が公開されている。
上記の PDF の資料では公益性を有するかどうかの判断の筋道としてAからBへの二つが示されている。
A - 学芸、技芸、慈善その他の公益に関する別表各号に掲げる種類の事業かどうか
B - 不特定かつ多数の者の利益に増進に寄与しているか
Aについては、現在存在して活動している将棋界の複数の公益法人は、全く問題なくクリアできると筆者は考える。
Bについては、法人が行っている個々の事業について、「特定の者のみの利益の増進になっていないかの観点からチェックポイントに沿って検討」すると資料にはある。
この「チェックポイント」が具体的にどのようなものであるかが公益認定を申請しようとする法人にとっては重要であると筆者は考える。その詳細は上記資料ではまだ明らかになっていない。第16回会合の議事録の公開が待ち望まれる。
個人的には、第15回の議事内容も気になります。
http://www.cao.go.jp/picc/soshiki/iinkai/015/15yousi.pdf
4(3) 法人が行う事業の公益性の判断に関するガイドラインについて自由な意見交換が行われた(個別法人の話を交えたものであったので、この議事に関する部分については、「公益認定等委員会運営規則」第7条第2項の規定により、議事録には掲載しないこととなった)。
米長会長の「さわやか日記」にも、気になる一文が…(9/19の記事です)
投稿情報: すみるの歩 | 2007年9 月20日 (木) 02:40
貴サイトの3月の記事「2013年に・・・」でこの問題を知り、連盟はどうするのだろう?あまり動きはみえないが・・・と思っていたら米長会長の日記にて『将棋界も社団法人として残りたいのですが、難しい形勢です。 』とのこと。
2013年に消滅が俄然現実味をおびてきてしまいましたか。。
投稿情報: あーる | 2007年9 月20日 (木) 10:02
> すみるの歩さん、あーるさん
コメントありがとうございます。確かに第15回会合の内容も気になりますね。議事録が公開されたら読んで必要があればエントリーを起こそうと思います。
「さわやか日記」9/19付けの記述は、観測気球というか、正会員への打ち上げ花火的な意味合いではないかなと思っています。形勢判断の根拠が具体的には示されていませんのでそれ以上はなんともいいようがありません。
2013年に消滅というのは「何もしなければ」の話であって、もし、公益社団法人への認定が本当に不可能であるならば、ご承知のこととは思いますが、株式会社への転換、一般社団法人への転換などをして、法人組織として存続していく道筋は残っています。ただし、税制面では優遇を受けられなくなりますが。
いずれにせよ、この問題は、日本相撲協会とか、プロ野球の選手会(労働組合であるだけでなく、社団法人格も持っている)とか、類似点がある団体が世の中にはたくさんありますので、それらの団体の動きもにらみながら試行錯誤しつつ進んでいくしかないのではと思っています。
投稿情報: takodori | 2007年9 月20日 (木) 11:58