これも遅くなってしまったが、2/3 付けの人民中国の日本語版で、1/26 日に北京で行われた第三回豊田通商杯の記事が出ていた。
第三回｢豊田通商杯｣将棋大会、北京龍潭湖廟会にて開催_人民中国
日本の将棋の中国における歴史は長い。日本将棋連盟は1995年以来、北京、上海、広州の三大都市で様々な普及活動を行っている。2004年の春節には、 北京の龍潭湖廟会で、初の日本将棋挑戦試合が開催され、将棋は多くの青少年に人気を博した。今大会では、主催者側は、日本のプロ棋士３人を現地に招き、子 供たちへの指導や、将棋のアマ選手との試合を行った。彼らの来訪は多くの愛好者に歓迎された。
青野九段、上田女流二段が写っている写真と記事全文を、上記リンクをクリックして見ることができる。
やや遅きに失した感もあるが、Chess.com の2/5 付けの運営スタッフからのニュースの中で筆者が重要だと思った点について触れてみたい。
Building Chess.com: Part 14 - The Good, The Bad, and The Ugly - Chess.com
As you know, we're always trying to get better. Our To-Do list is long, and it comes from your suggestions. In addition to the many fixes and small features we are working on, there is one main feature we are now focusing on - instructional videos! There are lots of ways to learn chess (we think Chess Mentor is most effective!), and some people want to sit back and listen to a Grandmaster share insights into the game (I know sometimes I do!). So over the next several months we will be building the viewing technology (which will be the best online anywhere), and getting top players to create videos. Which brings me to my next "GOOD".
（ご承知のとおり、chess.com は常に改善をしていこうと努力をしています。我々のやるべきことのリストは長く、それらは皆様からの提案によるものです。取り組み続けている多くの修繕や小さな機能追加に加えて、chess.com が今集中しているのは、教育的なビデオです。チェスを学ぶ方法にはいろいろあります（Chess.com は Chess Menter 制度が最も効果的だと考えています）が、くつろぎながら、チェスについての洞察を共有するためにグランドマスターのいうことに耳を傾けたいという人もいるでしょう（わたしも、ときどきそうしています）。そこで、これから数ヶ月間をかけて、Chess.com は視聴覚技術を磨き（オンライン上ではベストなものになるでしょう）、トッププレーヤーにビデオを作ってもらおうと思っています）
要は、グランドマスターかそれに準じるクラスのプレーヤーが出演するチェスの教育的で高品質な（内容的にも映像的にも）ビデオを chess.com で数ヵ月後に見られるようにするという発表である。無料のユーザーがそのビデオを見られるのか、有償のユーザーにかぎられるのかはリンクした発表文にはまだ無い。それは、ビデオが見られるようになるまでに決められるのであろう。
チェス界では、トッププレーヤーによるチェス講座の高品質なビデオがインターネット上で今年中に見られるようになることがほぼ確実である。果たして将棋界はどうであろうか。HIDETCHI氏のビデオにいつまでも頼っている場合ではないと思うのは筆者だけであろうか。
4/10-12 にサンフランシスコで行われる全米将棋選手権と、7/16-19 にストックホルムで行われるヨーロッパ選手権の告知へのリンクが、将棋倶楽部２４の英語トップページに載った。以下がその部分。
どのくらい海外の方が将棋倶楽部24で指しているかは筆者にはわからないが、同サイトに英語でアクセスするユーザならば必ず開くページにこの２つの大会の情報へのリンクが載ったことは、効果が高い告知方法だと思う。このページのリンクから、２つの大会に参加する人が出てくることを期待したい。
レンチキュラー詰将棋というものが YouTube に１月３１日にアップされた。
なかなか実験的な試みだと思う。Chess.com の Video Gallery に "An Experimental Art of Origami Mating Problem" というタイトルをつけて紹介しておいた。Chess.com の Video Gallery は、YouTube にアップされているビデオへリンクする形式だが、そこに紹介しておくと、まあ、少なくとも100 views はだいたい稼げる。「西洋のチェスの世界にも似たようなものがあるか？」という質問もつけておいたが、反応があるだろうか。
筆者が注目したのは、下に貼り付けたイメージのように、このビデオの関連動画のトップに HIDETCHI 氏の英語の将棋ビデオが並んだことである。なぜ、このようなことが起きたのかを考えると、ビデオをアップした thirdfilerook 氏が、ビデオのタイトルを「レンチキュラー詰将棋 Lenticular shogi mating problem」のように、日本語だけではなく英語交じりのものにしたことと、このビデオに「詰将棋 Shogi mating problem 」とやはり英語交じりのタグ付けをされたことのどちらか一方、または両方が効いたからだと思われる。
前にも書いたが、将棋のビデオの作成者の方は、YouTube にアップするときに、thirdfilerook 氏のようにタイトルに英語を付したり、タグに shogi などの英単語を付してほしい。それが、YouTube 側が勝手に関連動画を選んで紹介することにつながり、英語による将棋入門から上達までの高速道路へのインターチェンジを作ることに等しい効果を生むのである。
英国がブロードバンド大国になっていくよう舵を切った。
英政府、2012年までにブロードバンドを全世帯に普及へ 国際ニュース : AFPBB News
【1月31日 AFP】英政府は29日、ロンドン（London）五輪が開催される2012年までに、国内の全世帯でブロードバンドインターネット接続を可能にする計画を発表した。
要するに、英国国民の一人ひとりが、インターネット上の動画でオリンピックを見られるようにするということだと解している。それはすなわち、英語ページがある将棋倶楽部２４や、HIDETCHI 氏の将棋ビデオをナローバンドではなく、より快適な環境で楽しめる人が英国に増えていくことも意味する。Shogi Variants とか、Spear とか、MacShogi とか、Shogi Viewer とかBCMShogi とか、Shogi Z とか、Kifu for Macintosh などの英語に対応している将棋のシェアウェア、フリーウェアなどもダウンロードしやすくなる人も増えるということ。将棋界にとっては非常にありがたい英国の政策だと思う。
英国がこのように舵をきったということで、かつての大英帝国から独立した国々にも大なり小なりこの政策がインパクトを与え、それぞれの国でブロードバンド化をさらに進行させていく機運が生まれるものと思われる。そのような変化が進むのは、英語による将棋アプリケーション、将棋ビデオ等の製作者にとっては、好ましい変化だと筆者は考える。
InfoXenter.com のカスタマーレビューのページより。今のところ３件のレビュー（ひとつは一言のみ）が上がっている。好評のようである。
Kakinoki Shogi (Japanese Chess)
CUSTOMER REVIEWS: 1-3 OF 3
Finally!
I've been waiting for this for a while! It's really great; well done AI! One request would be to make the Japanese style pieces a bit easier to distinguish. Well done!
Try This
If you have never heard of shogi and you like western chess you should give this a try. Shogi is extremely popular in Japan. It adds an extra level of complexity and fun by allowing you to use pieces that you capture. On your turn, instead of moving a piece you can place a captured opponents piece almost anywhere ( with some restrictions) on the board. If you think about this, it opens up a lot of strategic and tactical options. You wont be disappointed.
Superb
英語のQ&Aサイトの Funtrivia.com に、「今の将棋の世界チャンピオンは誰？」という質問が投げかけられている。
Who is the current world shogi champion?
この質問を投げかけたユーザー名 Humanist さんのプロファイルを見ると、米国マサチューセッツ州に住んでいる方のようである。これに答えているのが、カナダのユーザー名 BRY2K さん。以下のような驚きの回答を返している。
I believe it is Gekisashi.
Computer program Gekisashi beat Shimizugami. The time limit was 1 hour with 1 minute byoyomi. Gekisashi was sente. Shimizugami Toru was the Amateur Meijin. Gekisashi is world computer champion. The game was 149 moves. The game was played November 8, 2008 at the Game Programming orkshop. (The moves are at
www.computer-shogi.org/kifu/gpw2008/vs_shimizugami.sjis.csa )
This is the first time an amateur champion was beaten by a computer in a 1 hour game.
彼の信じるところでは、コンピュータ将棋ソフトの激指が世界チャンピオンとのことである。
HIDETCHI氏が英語で YouTube 上に公開してきた How to Play Shogi (将棋）のシリーズがレッスン４０で完結した。また、Lesson#1 の views 数は1万 view を超え、Lesson#20 までのそれぞれの view 数も4桁に達している。
40レッスンと文字で書いてしまうと簡単だが、1レッスンが約10分だから、全部あわせると約6時間と40分の長さになる。Lesson#20 まででも3時間と20分の長さだ。そう考えると、Lesson#20 までのそれぞれの view 数が4桁に達しているということはかなり凄いことだと思う。
昨日、海外の将棋ファンがよく利用している掲示板の Shogi Prospect で、今年のヨーロッパ選手権が7月の16日から19日まで、スウェーデンのストックホルムで開催されることが発表された。
すでに、オフィシャルウェブサイトも用意されている。筆者はデザインには疎いが、アマチュアの大会のサイトとしては、ずいぶんセンスがいい仕上がりのように見える。
ヨーロッパ選手権は、2006年から2008年まで3年連続してチェコのパルドゥビチェで開かれていた。宿泊施設の料金が通貨の関係で旧東側諸国からの参加が旧西側国開催よりしやすいというメリットがあり、ロシア、ウクライナ、ハンガリーなどからの参加者があった。今年はスウェーデンに決まったので、旧東側諸国からの参加は、通貨の強さの関係で、かなり難しくなると思われる。その分、旧西側からの参加が増えるといいのだが。
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