中国の広州で行われたアジア大会が終わった。4年に一度のアジア大会だが、4年前のドーハの大会でチェスが競技種目となり、広州では中国での開催ということもあり、チェス競技として、囲碁とシャンチーが新たな競技種目となった。将棋界からも、所司七段がシャンチーの日本代表として参加した。
4年後のアジア大会は韓国の仁川で行われる。仁川大会ではチェス競技の種目はどうなるであろうか。以下の記事を読むと、チェス競技に限った話ではないが、種目を削減したいアジア・オリンピック評議会側と、地元の競技を種目としていれたい開催地側との対立があり、開催地の意向が次回も反映されるとの観測がされている。
■仁川も拡大路線か
今大会中、アジア大会の開催をめぐっては、競技を削減したいアジア・オリンピック評議会(OCA)と開催地の間で対立が起きた。OCAは今大会か ら実施競技数を減らす方針だったが、それも広州の意向で実現せず、今大会中に協議した次回の14年仁川大会でも決定は先送りされた。オイルマネーが支えに なった前回のドーハ大会に続いて、広州が巨大市場という資金力をバックに拡大路線を貫いたため、OCAのアーマド会長は「(実施競技の)プログラムは開催 都市が関心を持っているものを入れていけばいい。開催地が資金を出すのは、その後のインフラ投資にもなる」と拡大容認ともとれる発言まで飛び出した。
4年後の仁川大会では、チェス競技の種目はどうなるだろうか。囲碁は韓国のメダルが期待できる種目であるため残る可能性が高いと思う。シャンチーは、中国のアジアにおける影響力を考えると、これも残るのではないかと思われる。囲碁とシャンチーがチェス競技として行われる一方で、チャンギがいわば地元の仁川大会で種目にならないということになれば、それはチャンギという競技の存亡を問われる事態といえるのではないだろうか。したがって、韓国のチャンギ関係者は、次回のアジア大会でチェス競技の種目としてチャンギが採用されるよう強烈な運動をしていくのではないかと想像できる。
仮に、仁川大会でチェス競技の種目がチェス、囲碁、シャンチー、チャンギとなった場合、日本の将棋はアジアの中でチャンギよりもマイナーな競技と認識されてしまうのではないだろうか。筆者の心配はそこにある。
チャンギについては国際組織もないのでアジア大会の実施種目になることはありえないと思います。
投稿情報: まいまい | 2010年12 月23日 (木) 19:09