昨夜から今朝にかけて、Google のゲーム広告参入の報に触れた。将棋界への影響について、はっきりしたストーリーを描けないでいるが、かなり影響がありそうという直観がはたらくので、とりとめもなくリンクを貼り、思いついたことをメモしておく。
Inside AdSense: Get in the game with AdSense for Games
Do you develop or publish web-based games? If so, you're contributing to a growing trend - according to comScore, over 25% of Internet users play online games every week, which is over 200 million users worldwide. As a beta user of AdSense for Games, you can display video ads, image ads, or text ads within your online games to earn revenue.
上にリンクしたGoogle の公式ブログによると、comScore の調査では、インターネットユーザーの25%以上が毎週オンラインゲームをやっているとのこと。人数にすると世界中で2億人ということになるらしい。オンラインゲームの供給者は、AdSense のユーザーになることで、ビデオ広告、イメージ広告やテキスト広告をゲームに表示させることができるようになるらしい。
日本語では以下のような記事がネット上に上がっている。
- グーグル、ゲーム向け広告「AdSence for Games」をベータでローンチ(CNET Japan)
- Google、オンラインゲーム向けの動画広告配信プログラムを発表 (INTERNET Watch)
- Google、ゲームにもAdSense広告
- Googleがゲーム内広告に進出「Google Adsense for Games」サービス開始 (4Gamer NET)
- Googleがゲーム内広告に進出「Google Adsense for Games」サービス開始 (日本経済新聞)
- Googleの野望―世界の全情報を整理して、広告を載せる (TechCrunch)
- Google、AdSenseをゲーム内広告に拡大 (マイコミジャーナル)
- 画面1AdSense for Gamesによる広告 (IT Pro)
マイコミジャーナルの記事によると、現状は
現在ベータ段階のAdSense for Gamesを利用できるのは米国における条件を満たしたパートナーに限られている。例えば現時点でパブリッシャーがパートナーとなる条件は、トラフィック の80%以上が米国もしくは英国からで、1日のゲームプレイ数が500,000回以上。
とのことなので、将棋倶楽部24などの将棋対局サイトは、アクセスはほぼ日本からのものであり、一日のプレイ回数が50万回には達してないと思われるので、今のところ対象外。プレイ回数が50万回に達するサイトということを考えると、複数のゲームを供給する大手のサイト、ということになる。そのくらいのプレイ回数がないと、広告ビジネスとしては成り立たない、ということなのかもしれない。
今後、インターネット上で見る将棋関連商品(棋書、盤駒、タイトル戦が行なわれた宿、天童観光など)の広告にも遅かれ早かれ映像化の波が訪れてくると思われる。
将棋もできるポーランドの多言語無料オンラインボードゲームサイトの PlayOK.com は、現在は広告を表示していない。どうして無料なのかの情報がないので、維持費がどうなっているのかわからないが、将来的には広告を表示させて収入を得ることになるのかもしれない。そのときはどんな広告を見ることができるようになるのだろうか。駒師の精緻な作業を映した天童駒の広告や、海外の将棋ファン向けの Japan Tour 広告が英語の映像で流れるようになるのかもしれない。
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