昨日の第21期竜王戦挑戦者決定三番勝負第2局で、新しいネット中継の試みが行なわれた。それは、控え室の様子を Stickam を使い、生で音声無しで(当初は音声を拾っている時間もあったらしい)流しっ放しにするという試みである。
筆者は、盤面再生画面と、この控え室の映像画面を両方をPCの画面上に立ち上げ、盤面再生画面で手が進んだ駒音が鳴るたびに、控え室の映像画面を見て、検討しているプロ棋士の様子を確認した。音声もなく、検討に使われている盤面が上から映されているわけではないので、検討の内容はさっぱりわからないのだが、なぜだか知らないが見入ってしまった。そういう人は何も筆者だけではなく、終局間近の接続数が4000を超えたのを見ているので、結構多かったのだろうと思っている。
今回は実験ということであったが、固定のカメラで取った映像を流しっ放しにするだけで、それなりの接続数を取れるというのは大きな発見だったのではないだろうか。今回は、掛け軸が目立つようなカメラアングルであったが、あの掛け軸がかかっている壁を広告スペースにして、いつもの掛け軸のかわりに、広告掛け軸、広告垂れ幕などを設置できるようにすれば、スポンサーは出てくるのではないかと思った。また、検討の棋士達が飲むペットボトル飲料や、差し入れされた菓子なども、映り方によっては、相当な宣伝になる可能性があるだろう。
また、今回は Stickam であったが、ニコニコ動画のように、見ているユーザーがコメントを入れられるような場で生中継がされたら、注目度はもっと高まったのではないかと思う。ともあれ、上記にリンクした当日の告知一本で、最大瞬間接続数が4000を超えたというのは、将棋のネット中継が進化していく上で大きな出来事であったと思う。
今、Stickam のトップページを見たら、トップページの右側のライブ試聴ランキングの1位に昨日の控え室中継が来ていた。jsa というのが、控え室映像を流したユーザー名である。スクリーンショットにとったので、以下に貼っておく。閲覧数は2位に比べて二桁違っているのが注目である。
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