米国インディアナ州の地元紙と思われる Post-Tribune のネット版に、日本の高校生が姉妹校交流として現地の高校を訪れ、そのときのプレゼンテーションのひとつに将棋が含まれていたことが4/11付けで記事になっている(太字による強調は筆者による)。
Crown Point High welcomes teens from sister school in Japan :: Neighbors :: Post-Tribune
The 10-day trip included many activities for the young people. Presentations to Crown Point students included topics such as shogi (Japanese chess), origami (Japanese paper folding) and dressing in a kimono.
クラウンポイント高校を訪れたのは、神奈川県の有馬高校の生徒。同校のホームページを見ると、外国語コースというのがあり、そのページに以下のような記述がある。
Q4:海外の高校との姉妹校交流はあるのでしょうか。
1997(平成9)年度よりアメリカ合衆国インディアナ州クラウンポイント高校と姉妹校交流を始めました。隔年に両校の生徒が互いの高校を訪問し、ホームステイをしながら、短期留学を行っています。現地での体験や交流を通じて英語の世界を広げ、新しい友人を作ることもできます。
Post-Tribune の記事を読むと、プレゼンテーションされたのは、将棋、折り紙、着物の着付けのようである。この3つで、将棋が有利な点が一つある。それは、折り紙や、着物の着付けは、その場限りの交流で終わってしまう可能性が高いが、将棋なら、帰国後も、ネット対局サイトを通じて姉妹校交流のときに知り合った友人と対局しながら交流を継続できる点である。これは教育的な観点からしても大きな利点ではないだろうか。
今回、将棋がプレゼンテーションに含まれた理由は、おそらくは、クラウンポイント校を訪問した生徒に将棋を好きな子が居たからだと思われる。そういう意味では、日本の子どもへの将棋の普及が海外普及にとっても大切ということになる。また、教育関係者に、ネット対局を通じて海外の同じくらいの年齢の子どもと継続的な国際交流が気軽な形で可能な時代になっていることがもっと知られるようになるための手立てが将棋界としては必要なのではないだろうか。海外の同世代とネットで将棋を楽しみながらともに成長していく子どもや若者が増えていくのは将棋界にとって、そして多分日本の将来にとっても、プラスになることだと筆者は思う。
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