前のエントリーで触れた第66期名人戦映像ブログの映像は、動画共有サイト PeeVee.TV に最初にアップロードされ、そこにリンクする形になっているようだ。PeeVee.TV に映像をアップロードしたのは meijinsen 氏である。
PeeVee.TV のよくある質問のページがなかなか面白い。一部ピックアップしてみる(太字の強調は筆者による)。
A.公序良俗に反する、あるいは著作権が明確でない作品については投稿できません。予めご了承ください。
すべての作品はスタッフが目視確認を行った後に公開されます。著作権処理済みの動画が非承認されました。どうすればいいでしょうか?
PeeVee.TVでは、著作権侵害の可能性がある動画は、承認スタッフの目視確認段階で非承認とさせていただいております。 あらかじめ著作権処理を終えたコンテンツをアップロードされる時は、 アップロードの際に追加情報入力画面の「PeeVeeへのコメント」欄に、著作者名、どういう経緯で著作権処理を完了したかを明記の上、アップロードしてください。
コメントの信頼性を確認し、承認いたします。
要するに、多くの動画共有サイトが、投稿映像のほとんどが著作権上の問題がある可能性ある映像になってしまっている現状に対する解決策として、PeeVee.TV のスタッフが目視をするという手段をとることで、著作権上の問題がない映像だけが公開されるモデルを採用している。目視確認、著作権処理済みのコメントの確認作業を行うスタッフにかかるコストを回収しながらこのモデルが回るのであれば、映像の権利者側にとっては、まことに投稿し心地のよいサイトのように思える。
「著作権侵害の疑いがある」ものに関しては、再生画面下にある「著作権侵害では?」ボタンをクリックしてください。ポイントが一定の数値を超えた時点で承認スタッフが動画内容を再確認します。
「確実に著作権を侵害している」ものに関しては、同じく再生画面下にある「報告フォーム」からPeeVee.TVにお知らせください。ただちに確認作業に入りますPeeVee.TVは公正で健全なメディアを目指しています。 ご協力の程、よろしくお願い致します。
上記にみるように、著作権については厳格な運用を目指しているのが顕著に窺えるが、肖像権についてはノーコメントである。肖像権と表現の自由は相反する部分が相当にあるので、考えを示せないのであろう。
PeeVee.TV は日本初の動画共有サービスの提供会社を謳っている。海外展開は、米国にオフィスがひとつあるようだが、まだまだのようである。
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