Boardgamegeek の Forum(英語)で、面白い記事を読んだ。一部を引用する。
You can play hundreds of games of chess without seeing the kind of brilliant tactics that are there in the problem books. When was the last time you saw a queen sacrifice in a chess game you played? Or a game that ended in a flurry of sacrifices by both players as both players rushed to mate each other before they were mated? But this kind of thing is routine in shogi (with the caveat that there are no queen sacrifices per se because there is no queen; however, major piece sacrifices as part of a mating attack are not at all unusual).(プロブレムの本に出てくるような種類の素晴らしい手筋を見ることなく、何百局のチェスのゲームを対局することができる。自分の指したチェスでクイーンのサクリファイスを見たのはいつのことだったか思い出せるだろうか。また、互いのプレーヤーが終盤激しく一手争いをして、互いにサクリファイスを繰り返して終わったのはいつだっただろうか。しかし、このようなことは、将棋ではよくあることなのである(注意:将棋にはクイーンという駒は無いので、将棋にはクイーンのサクリファイスは無い。だが、詰み筋の一部としての大駒のサクリファイスは非日常的なものでは全くない。)
筆者はチェスをそれほどやっているわけではないので、チェスが上記で言われているようなゲームであるかどうかは判断がつかないが、将棋で大駒を切ったり捨てたりするのが日常茶飯事であるという点には異論がない。手筋を覚えて、自分の対局にそれをうまく応用して使えたときの喜びというのは、体験したものなら誰しも感じたことのあるものだと思う。将棋はチェスよりもそういう喜びを感じられる機会が一局当りにして多いゲームということになるのだろうか。そうだとすれば、それは、海外の人に訴えていくべき将棋の大きな魅力のひとつということになるだろう。
チェスの実戦で将棋の捨て駒的サクリファイスは本当に少ないです。
スペインでは、 「チェスは、終盤になると駒が減り、差し手のオプション・選択肢が減り、引き分けが多くなって、つまらなくなる。
将棋は、(世界中の他の種類のチェスと違って)終盤になっても駒の数は減らないし、むしろ選択肢が増え、美しい犠牲手(大駒の捨て駒など)がたくさん出るし、引き分けも少ない。だから、将棋は一番面白いんです」という説明をして、将棋の魅力を伝えています。
ただ、ある程度強くならないと、この魅力も体感できませんね。
投稿情報: 蒼龍 | 2008年4 月29日 (火) 06:50
> 蒼龍さん
大駒の捨駒は確かに派手で見た目に美しいんですが、ちょっとした一枚の歩の捨て駒で全然局面が変わってしまうというところまで伝えらえられるともっといいですね。
投稿情報: takodori | 2008年4 月29日 (火) 12:44
詰め将棋の芸術性というのはチェス・プロブレムと比較してどうなんでしょうかねえ。
両方やっているひとが若島正京都大学教授くらいしかいないのがつらいところです。
投稿情報: madi | 2008年5 月 7日 (水) 16:42
>madi さま
チェスのプロブレムはほとんど解いたことも鑑賞したこともないので、何もいえないです。
投稿情報: takodori | 2008年5 月 8日 (木) 00:26