オンライン書店の楽天ブックスのユーザーレビューには、そのレビュー主が男性か女性かが表示される(未表示のレビューもある)。
筆者が今見たところでは、同サイトの『3月のライオン』のレビューは32件が寄せられており、そのうちの20件が女性のものであった。同マンガは「ヤングアニマル」という青年誌に連載されているが、コミックの購買者は女性が多いようだ。もちろん、このレビュー主の属性だけで断定することはできないが、mixi のレビューやmixi 関連コミュニティのなかの発言、コミック発売以後に書かれた同書へのコメント・感想のブログを読んでいる印象では、この作品の読者は女性の方が多そうである。
『3月のライオン』作者の羽海野チカ氏の前作は『ハチミツとクローバー』で、全10巻で完結している。どの程度累計で印刷されたのかを調べるとネット上では以下の数字がある。
ハチミツとクローバー フジテレビ
累計850万部超えの大人気コミック「ハチクロ」が、待望のドラマ化決定!!
累計850万部ということは、1巻当たりにならすと85万部ということになる。『ハチミツとクローバー』は少女マンガ誌に連載されていたので、当然、読者のかなりの割合が女性であることが考えられる。どうやら、前作の女性の読者層が、『3月のライオン』も続けて買って読んでいる、というのが筆者の今のところの感触である。
プロ棋士を主人公とした大きくヒットしそうなマンガの読者の半数以上が女性、といった事態はかつて無かったことであろう。現に母親か、これから母親になる人が多く『3月のライオン』を読んでいる、ということになるのではないだろうか。この作品のストーリー上、プロ棋士に向けられる女性の視線はおおむね暖かくなりそうである。そうだとすれば、これが将棋界にとってプラスなのかどうかは、いうまでもないことであろう。
羽海野チカ先生「ハチミツとクローバー」の台湾版ドラマの香川ロケ、というのが3月13日山陽新聞朝刊にでていました。おそらくは共同通信配信記事と思われます。
「3月のライオン」はさすがに台湾ドラマにはできそうにないですねえ(笑)。あ、碁の世界にすればいけるか。
投稿情報: madi | 2008年3 月13日 (木) 13:44
> madi さま
情報ありがとうございます。台湾はかつて竜王戦の海外対局が行われた地でもあり、また、将棋の親戚筋のシャンチーの人口はそれなりにあるはずなので、あながち囲碁にしなくてもいけるのではないかと、、、。て鬼が笑う話ですね。いずれにせよ、原作者の羽海野チカ氏の海外での認知度が上がるのは『3月のライオン』への興味も高まることにつながるので結構なことと思います。
投稿情報: takodori | 2008年3 月13日 (木) 14:59
台北に3月8日~11日と国際切手展参観にいってきました。台北国際空港の本屋には中国語版「ヒカルの碁」がまだありました。「デスノート」が人気があるためもあるんでしょう。羽海野チカ先生のものは空港ではみあたりませんでした。切手展会場だとハチクロ読者層の女性はあまりいませんので、どの程度普及していたのかはちょっとわかりません。
投稿情報: madi | 2008年3 月14日 (金) 08:27
女性誌の「Melody」の4月号にも広告がでていました。
投稿情報: madi | 2008年3 月19日 (水) 01:01
> madi さま
情報ありがとうございます。「将棋世界」誌にも一面全面広告がありますね。
白泉社の採用情報のページ
http://www.hakusensha.co.jp/recruit2009/work/animal/index.html
から、少し中に入っていくと、宣伝部の安藤三四郎氏の仕事の紹介記事があります。そこに『3月のライオン』のキャンペーンの事例についての情報があります。ご参考まで。
投稿情報: takodori | 2008年3 月19日 (水) 07:49
「ダ・ヴィンチ」メディアファクトリー発行・4月号に羽海野チカ先生へのインタビューが掲載されています。もちろん広告ものっています。
投稿情報: madi | 2008年3 月19日 (水) 16:56
> madi さま
その記事は読んでいました。mixi の『3月のライオン』コミュで情報が流れて知っていました。羽海野氏の作品にかける決意の程が窺えるインタビューでしたね。
投稿情報: takodori | 2008年3 月20日 (木) 11:27