将棋の海外伝播などについてのブログ

気にとまったニュース

　ほとんど国内のニュースだが。

ケータイとPCのネット対局が可能に──携帯版「将棋道場」 （IT media +D モバイル)

　携帯電話経由で将棋倶楽部２４のユーザーと将棋の対局が９月１８日よりできるようになるようだ。

奨励会５級 in Brazil

　父親の仕事の関係で奨励会（５級）を休会中で昨年末からブラジルに渡っている浅野大介氏が、同地の将棋界の活性化に一役かっているようだ。邦字紙２紙のウェブ版の記事を時系列に拾ってみた。（注：見出しにある「将棋連盟」は日本将棋連盟ではなく、ブラジル将棋連盟のこと）

浅野大介くん＝いい〃刺激〃に＝「将棋の強い子が来た」＝ブラジルのおじさんたちが舌まく＝そのはず、奨励会５級＝父親の転勤で東京から来伯

浅野大介君も参加＝25日に第36回老中戦＝将棋連盟

浅野大介君も出場へ　25日、将棋老中杯大会

やっぱり強い浅野大介君

初心者の参加増える＝将棋連盟＝第35回王将戦

やっぱり強い浅野大介君　全伯将棋名人戦

最年少優勝記録を更新＝将棋名人戦で浅野くん、

SankeiWEBに本間六段の記事

　9/3 付けで SankeiWEB に、本間六段が先月末のフランス出発前に執筆したと思われる記事が出ていた。

欧州へ将棋普及の旅　「文化交流使として魅力伝えたい」

　渡航前の不安な気持ちが表されている。環境が変わって苦労が多いことだろうが、健康に留意されて意義ある９ヶ月間の滞在を全うしてほしいと思う。

文化交流使の本間六段のおおまかな予定

　パリ在住で日本に何度も来たことがある愛棋家の Eric Cheymol 氏の shogi-l への投稿（英語）によれば、将棋の文化交流使として文化庁の予算でフランスに派遣された本間六段のおおまかな滞在予定は、

　Naturally, we have discussed about his planning in Europe, here is what is planned up to now :

up to end of october                        -> in Paris
from the 1st to the 20th november           -> in Germany
from the 21st to the 30th november          -> in Alsace
from the 1st december until end of february -> in England
from the 1st march to end of april          -> in Paris
a week at the beginnning of may             -> in Madrid
then until end of may                       -> in Paris

となるようだ。フランスだけでなく、ドイツ、英国、スペインにも赴く予定で、来年５月までのようである。

セカンドライフ内で販売されている将棋盤駒と富士通の動き

　いまひとつエンドユーザーの立場の筆者にはピンとこないセカンドライフだが、クリエーターの創作意欲は大いに刺激されているようで、現実の世界（セカンドライフ内の出来事に「現実の世界」というのもアレだが）はどんどんと進んでいるようだ。Chiyosuke 氏の以下のブログが面白い。

Chiyosuke Wiseのがんばり日記

　以下、上記ブログの将棋のエントリーを時系列にリンクしてみる。

8/9 将棋盤

8/10 将棋盤その後

8/12 将棋盤、完成

8/13 将棋盤駒インテリア用

8/16 巨大将棋盤

8/16 将棋盤発売開始

8/17 将棋盤、再発売

9/2 カラフル将棋盤

　上記の記事を読んで、以前脳機能活動に関する共同研究プロジェクトへの期待を書いたときに、富士通がセカンドライフ内に将棋の道場を作ろうとしているという部分があったのを見落としていたのに気が付いた。

富士通のプレスリリース

　本｢島｣の中で、日本の将棋文化を世界に普及させる一助として、将棋に関連したアイテムの展示や、将棋の対局を行える将棋の道場を設置し、一般に公開していく予定です。

　Chiyosuke　氏のブログで、実際にできあがった将棋の盤駒を視覚的に見せられると、やはり、有無を言わせぬ説得力がある。富士通の動きも「日本の将棋文化を世界に普及させる一助として」ということなので、外国語でセカンドライフ内に将棋のコンテンツができる可能性が高まってきた。