将棋の海外伝播などについてのブログ

パリの Japan Expo で今年も将棋の展示が行われた

　先週末の7/6-/8、パリで、マンガ・アニメからはじまって、日本文化全般を紹介するイベントに昇華した Japan Expo が開催されたが、パリの将棋愛好家の有志が今年も将棋の展示を行って、初めての人に将棋を伝えたり、前年に将棋を覚えた来場者のリピーターとの交流をおこなったりなどした。その様子の写真が、フランスの将棋フォーラムで Tomnet 氏によって公開されている。

Sujet: Japan Expo 2007   Hier a 16:40

　上記リンクの写真は１２枚。１枚目から４枚目までは、来場者がいないときの将棋のスタンドの様子。５枚目から８枚目までは、持ち込んだ畳と、座布団と、五寸盤（たぶん）を中心としたショット。９，１０枚目が来場者とのやりとりの光景、１１、１２枚目が展示チームのメンバーのようである。

　機械翻訳でフランス語を英語にして読んだので完全にはわからないが、金曜土曜の二日間で、用意した販売用の将棋の盤駒は、何セットなのかが不明だが、売切れてしまったようである。

　写真で明らかなように、これは、パリの現地の将棋ファンが自らおこなっている展示である（日本大使館勤務で、将棋が趣味の日本人の方が一人手伝ってはいる）。Japan Expo の展示者にとって将棋とは、自らの時間と労力を割いてでも他の人に広めたいと思える魅力に満ちたゲーム、ということになるのではないだろうか。そのように思って活動している方が、今回はパリの例だったが、パリに限らず世界各地に少なからず居ることを、もっと知っていただけたらと思う。

How to モノのビデオポータル Expert Village にチェスとシャンチーの入門ビデオ

　ふとしたきっかけで、Tutorial chess video というキーワードで検索をかけて、Expert Village （英語）という How to モノのビデオポータルサイト（英語）があるのを知った。まだ日本ではきちんとした紹介が少ないようだが、

ハウツー動画のポータルサイト「Expert Village」　（ソーシャルメディア.jp）

によれば、

　ユーザーが無造作に投稿しているのではなく、運営側が各How-Toの専門家を集め、そして別の製作者に有料で製作してもらっているという仕組み

とのこと。

　調べてみたところ、チェスとシャンチーの入門ビデオが、それぞれ１５回シリーズで存在している。以下がそのトップページである（英語。リンク先のページの下のほうに１５回分のビデオの縮小静止画面があり、それぞれをクリックすると動画が立ち上がる。）

Ken Portnoy : Learn to Play Chess : Online Video Tutorial

Billy Tuong : How To Play Chinese Chess

　チェスの入門ビデオが英語で見られるのにはあまり驚かないが、シャンチーの入門ビデオが無料で公開されているのには、少し焦りを覚える。今のところ、上記の動画が見られた回数も３桁から４桁にとどまっているが、これが５桁を超えるようになってくるといよいよボードゲーム入門は動画の時代であろう。将棋も、英語その他の外国語で無料の入門ビデオが公開されていないと、海外普及において遅れを取ることになるかもしれない。

Anime Next で囲碁将棋のワークショップ開催との情報

　7/6-8にニューヨーク近郊の Meadowlands Exposition Center で開催される、Anime Next （英語）という結構おおがかりそうなイベントで、囲碁将棋のワークショップが開催されるという情報を見つけた。スケジュール表(pdf ファイル、英語）を見ると、確かに６日の 2:00から5:00 まで３時間の囲碁将棋のワークショップがホリデイ・インホテルの一室で予定されている。