ブルームバーグという、ロイター、ダウ・ジョーンズと並んで世界の経済・金融情報を配信する事業を行っている会社がある。そのネットサイトの Bloomberg.com に、Arcus Investment Ltd の共同設立者のMark Pearson氏に関する以下の記事が載った。
Arcus's Pearson Sells Japan's Winners, Buys Losers in Top Fund(英語)
この記事の目玉は、Pearson 氏が12月までに手持ちのジェイ エフ イー ホールディングス株の半数を売り、現在は三菱UFJフィナンシャル・グループ を買っている、ということだが、記事の最後のほうに以下の記述がある。
Pearson draws on his skill at playing shogi, the Japanese version of chess, to come up with investment strategies. (Pearson は、投資戦略を考え付くため、チェスの日本版の将棋を指すことに彼のスキルを活用している)
Pearson 氏は将棋ファンのようだ。記事の上段には彼と日本とのかかわりについて書かれている。
Pearson came to Japan in 1981, the year he graduated from Cambridge University in the U.K. with a degree in economics. He worked as a bartender and got his first job in finance in 1986 at Kleinwort Benson Securities in Tokyo.(Pearson は、英国のケンブリッジ大学経済学部を卒業した1981年に来日。バーテンダーとして働き、1986年に、東京のKleinwort Benson Securitiesで初めて金融の職に就いた)
He taught himself kanji, the Japanese characters, by watching sumo matches and learning the names of the wrestlers. A music buff and Japanese speaker, he plays the shakuhachi, a Japanese flute made out of bamboo, as well as the bassoon and the flute.(彼は、相撲の取り組みを見ることや、力士の名前を覚えることによって、日本語の文字である漢字を独学した。また、音楽マニアであり、日本語をしゃべれる。彼は、バスーンとフルートができるだけでなく、竹でできた日本のフルートである尺八の奏者でもある。)
なかなかユニークな個性の持ち主のようである。
Mark Pearson氏にかつて指導対局を行ったプロ棋士はいるのだろうか。まだだとすれば、このニュースを見逃す手はないと思われる。また、トップ棋士と彼との対談形式で、日本の投資家相手のセミナーなどを企画しても面白いかもしれない。
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