昨日、若手の棋士や、将棋好きな現役の学生の方などと飲む機会があった。その席で、それなりに学術的な新書で部分的に将棋が扱われている好著が意外と知られていないことを知って驚いた。本日はその本をご紹介。
「上達の法則 効率のよい努力を科学する」(PHP新書)
著者の岡本浩一氏は社会心理学者で、趣味の将棋は四段。将棋を人に教える立場にある人なら必読の一冊ではないかと思う。
「これも経済学だ!」(ちくま新書)
著者の中島隆信氏は経済学者。第2章が「伝統文化、その生き残りの秘密」。その中に、「将棋界の競争性と文化性」「非営利組織の活動」「政府の文化保護政策」「文化振興は必要か」「日本における文化振興策」「伝統文化が生き残るには」「文化マーケティングの必要性」など、興味をそそる見出しが並ぶ。将棋界の行く末が気になる人は目を通したておいたほうがよい書と思う。
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