現在週刊少年ジャンプで連載、東京12チャンネルで放映中のNARUTOには将棋が趣味のシカマルというキャラクターが登場する。NARUTOは海外でも販売されたり放映されており、彼が将棋の普及に一役も二役も買っていることは当ブログで再三お伝えしている。
今まで、NARUTO の海外における人気を数量的に把握でできていなかったが、本日数字を扱っている情報源を発見した。それは、株式会社アニメアニメジャパンで、事業内容は同ページによると
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である。同社の提供する「アニメ!アニメ!」のニュースで NARUTO で検索をかけ、気になったニュースを紹介したい。
NARUTO最高記録更新 全米ベストセラー21位に(9/4) (2006/9/4)
8月24日に発売された『NARUTO11巻』は、8月第4週の米国総合書籍ランキングで先週の33位からランキングを21位まであげ、マンガ単行本としては米国の総合書籍ランキングでの過去最高となった。
NARUTO 独、伊、スペインで放映開始(9/9) (2006/9/9)
海外で大きな人気となっているアニメ作品『NARUTO』が、この9月にスペイン、イタリア、ドイツで相次いで放送を開始する。スペインでは大手チャンネルのクアトロ、イタリアではイタリア1が、それぞれ9月2日と9月5日に放映を開始
ドイツでは日本のアニメを大量に放映することで知られるRTL2が9月18日から放映を開始
韓国や香港、マレーシアなど東アジアの各国で放映されたあと、05年秋に米国、カナダで放送を開始している。また、オーストラリアやブラジル、アルゼンチンといった国でも既に放映が行われている。
今年に入ってからは、1月にフランス、2月にイギリスで放映が始まっており、今回のドイツ、イタリア、スペインの放映開始で、現在、日本を含めた世界の主要アニメ市場のほとんどで『NARUTO』は大手テレビ局で放映されていることになる。
世界主要各国でテレビ放映が出揃ったことで、『NARUTO』の世界市場での関連ビジネスは、今年から来年にかけてさらに拡大することが予想される。
NARUTO 9巻 昨年米国で最も売れたマンガ10万部突破(2/24) (2007/2/24)
アメリカのポップカルチャー業界情報サイトICv2の調査によると、2006年の北米で一番売れたグラフィックノベルは『NARUTO』(岸本斉史)第9巻であった。
昨年の売上部数は、ニールセンブックスキャンのデータで書店売上部数だけで10万部を越えた。これは、マンガ以外で売上げトップになった『V for Vendetta』(デビット・ロイド)のおよそ8万部を上回っているとしている。
今回のICv2のデータは書店での売上数だけとしている。コミック・マンガの販売に大きな力を持つコミック専門店や図書館による購入、データには含まれない大手量販店ウォルマートでの売上げを含めると実際に売上数はさらに拡大すると見られる。
ものすごい人気である。もしかすると、NARUTO を読んだり見たりしている人の数は、日本人よりも日本人以外の人の方が既に多いのかもしれない。それだけの人数の人が、シカマルというキャラクターを通じて shogi を知ることになるのである。
こちらでNARUTOが将棋の普及にも一役買ってると聞いて目から鱗でした。意外なところで意外な効果が出るんですね。
投稿情報: kana | 2007年3 月10日 (土) 22:48
> kana さん コメントありがとうございます。
「名探偵コナン」にも、スキーリゾートの事件で将棋が扱われており、英語やフランス語のコミックスの読者が将棋を知るきっかけとなっているようです。マンガ・アニメは侮れませんね。
投稿情報: takodori | 2007年3 月16日 (金) 01:37