宅配版だけで読めると思われる毎週水曜日の日刊スポーツの赤塚辰浩記者の囲碁将棋の特集記事だが、今週の水曜日(12/13)は、三浦三崎マグロ争奪将棋大会に関するものだった。大会の結果については、ネット上でもいろいろなところで取り上げられているが、今回の大会がプロ棋士、女流棋士、指導棋士、奨励会員、アマチュアが同一線上で対戦するアマプロ混合の画期的な大会であったことに焦点をあてたエントリーは筆者には発見できなかった。同紙には赤塚氏の独自の取材で明らかになった貴重な情報が載っている。その部分を引用する。
この企画、昨年の終了直後から大会関係者の間で持ち上がっていた。日本将棋連盟神奈川県支部連合会の大井利夫会長(62)以下、事務局のスタッフが同連盟と相談。今年秋、棋譜の非公開を条件にプロの参加を認めてもらった。プロの顔と名前を覚えてもらって将棋を普及させるため、日本将棋連盟もアマの大会への参加に理解を示しているのだ。ちょうどこの大会が30回の記念大会というのも好都合だった。
準決勝に男性プロ4人が勝ちあがったため、100人近いアマが自分の参加したクラスで敗退しても残り、S級を熱心に観戦した。昨年までは考えられない光景だ。プロに将棋をたくさん指してもらい、アマに対局をみせて喜んでもらうという主催者の狙いが的中した。
「記念大会というのも好都合だった」とあるので、30回目の大会だから特例として、アマプロ混合のトーナメントが認められたという事情なのだろうか。1回だけで終わりというのは惜しい。来年以降も同じような形式で続いていってほしいなと思う。
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