本日付日刊スポーツ(宅配版)に、9月にスタートしたヤフーのインターネット将棋検定についての記事があった(赤塚辰浩記者署名記事)。その中から気になる部分を引用する。
新たな形のファンへのアピールは約1年前から構想があった。昨年8月にヤフーで谷川浩司9段が行った指導対局が伏線になっている。日本将棋連盟がIT企業と共同で求めた新たな普及策は大成功。延べ2万4000人のユーザーがインターネット中継で観戦したことが手ごたえとなった。
現実に将棋のタイトル戦のネット中継は注目度が高い。30万から100万はアクセスする。将棋ファンとネット人口が重なる要素は強い。
実際にフタを開けると、無料のマイスター初級は1ヶ月で約1万人が挑戦した。ヤフーの予想の約2倍だ。有料の中・上級も予想に近いエントリーがある。「将棋ファンのすそ野は広く、潜在需要も高い」。ヤフー広報も重要コンテンツと認めている。
将棋の強さではなく、知識を検定するという新しい付加価値の創造に成功したことは喜ばしい。すぐにはいかないだろうが、外国語による将棋の有料知識検定への可能性ができたといってよいのではと思う。
それにしても、この毎週水曜の赤塚記者による囲碁将棋の記事が駅売りには載っていなくて宅配のみ(駅売りでは成年男性向けの記事が替りに載っている)というのは惜しい限りである。同じ面に将棋の女流名人、囲碁の女流棋聖のコラムがあり、そちらのほうは、ネット上の女流棋士コラムで遅れて読むことができる。1週遅れでもよいので、ネットで赤塚氏の資料性の高い囲碁将棋記事が公開され、より広い層に読まれるようになることを願うのは筆者だけであろうか。
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