英語でやりとりが行われている shogi-l メーリングリストに、チェスのオープンソースソフGlaurung(英語)の開発者の Tord Romstad 氏が15日に「しばらくチェスソフトの開発は中止して、将棋ソフトの開発に時間を使いたい」と表明し、また、そのための問題提起を2つ行った。(氏の投稿へのリンク、英語)
ひとつは、コンピューター将棋界には、コンピュータチェス界に比べて "technical infrastructure" が不足しているのでは、という点、もうひとつは、チェスと異なり、将棋には強いオープンソースのプログラムがまだない点、であるとのこと。この2つを解決するために自分の時間を使い、また、「コミュニティ」の支援を受けたいというのが氏の投稿の骨子である。「コミュニティ」の支援とは、氏が、コンピュータチェスプログラムの開発において受けたコンピュータチェスコミュニティからの支援と同様なものを将棋にも期待しているもののようだ。
統計はないだろうが、今現在、将棋のプログラマーの9割以上は日本人であると筆者が思う。氏が参入すれば、コンピュータチェス界からそれ以外のプログラマーも将棋に参入してくることが期待できるかもしれない。それは、将棋の世界普及にとって非常によいことだ考える。
現在、氏の投稿全文を日本語に訳して当ブログに載せてよいか問い合わせ中である。
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