将棋の海外伝播などについてのブログ

A級順位戦開幕日の２ちゃんねる順位戦板の勢いのピーク値

　昨日11日は第68期のA級順位戦の開幕日だった。２ちゃんねるの勢いランキングで順位戦板のピーク値とそれが出た時間をメモしておく。

第68期順位戦 Part04 --- 3217 (12日1時）
第68期順位戦 Part03 --- 209　（11日20時）

　２ちゃんねるの勢いランキングの数字は過去22時間しか表示されておらずいわば生ものなのでどこまで今後まめに追っていけるかわからないが、できるだけタイトル戦、大和証券杯、ＮＨＫ杯、A級順位戦については追っていこうと思っている。それは以下の説明にあるように

２ちゃんねる全板・勢いランキング：当サイトについて

細かく説明しますと、勢い＝書き込み数÷（スレが立ってからの秒数÷86400）です。一日は86400秒なので、つまり、勢い＝一日当たりの書き込み数、ということになります。
チェック時点で書き込み数が1、すなわち立ったばかりでまだレスが付いてない場合は、勢い＝0とするのが論理的ですが、スレ立ても書き込みの一つと見なして勢い＝1として処理しています。

　どの将棋・チェス板のスレッドに対しても全く同じ基準、方法で数字を出しているため、ピーク値とそれが出た時間を書き留めておいたデータが増えてくると、どの将棋コンテンツが２ちゃんねる上で人気があったのかそれなりに客観的なデータをもとに比較ができるのではと考えているからである。

休会中の奨励会員のブラジルからの帰国が決まったようだ

　2006年の暮れから、親御さんの都合で奨励会を休会してブラジルへ渡っていた浅野大介氏の帰国が決まったようだ。

大耳小耳（ニッケイ新聞）　

　日本将棋連盟の奨励会所属で〇六年からサンパウロに滞在、コロニアの将棋愛好者では有名な存在だった浅野大介さん（１５）が帰国することになったそう だ。父親の駐在でブラジル滞在中は将棋連盟の各大会に参加し、軒並み優勝をさらった浅野さん。帰国にあたって将棋関連の本を同連盟に寄付したという。

２ちゃんねる棋聖戦スレッドの勢いのピーク値（第1局）

　２ちゃんねる全板・勢いランキングのデータから、昨日の２ちゃんねるの棋聖戦スレッドの勢いのピーク値とその時間をメモしておく。

第80期棋聖戦 part 5 --- 31(9日14時～10日7時)
第80期棋聖戦 part 6 --- 6545（9日17時）
第80期棋聖戦 part 7 --- 10641（9日19時）
第80期棋聖戦 part 8 --- 20174（9日19時）
第80期棋聖戦 part 9 --- 74（10日3時）

当たり前のことかもしれないが、終局前後に書き込みができたスレッドが、一番勢いの値が高くなっている。おそらくネット中継のアクセスのピークもそうなのだと思う。

HIDETCHI氏のビデオを紹介している英語のブログ

　日本に住んでいるらしい海外のソフトウェアエンジニアらしき人が書いているブログに、先日将棋の盤駒を買ったというエントリー（英語）があった。コメント欄で、HIDETCHI 氏のビデオを紹介しておいたら、"Those videos are really great."と返事をしてくれただけでなく、８日付で、HIDETCHI 氏の将棋入門ビデオの Lesson#1 へリンクしているエントリーも書いてくれた（太字による強調は筆者）。

Software, Japan, Self-Actualization and me (Charles Abbott) » Blog Archive » Kekkon and Shogi

Shogi (Japanese chess) is another topic altogether. I’ve had little time to test out my shogi board (other than learn the pieces and set them up), but I did manage to watch a whole slew of great videos explaining how the game is played. I know some of my friends in the States really enjoy chess, so I’m going to post a link to the video that introduces the pieces.

　このように、HIDETCHI 氏の入門ビデオを見たばかりの人が、それを紹介してくれるブログを英語で書いてくれるのは、ひとつの理想的な将棋の伝播の形である。

第３回東方M-１ぐらんぷりで、将棋がネタになっているのを知った

　どこまで海外でブレイクするかわからないが、将棋がネタとして使われているいえろ～ぜぶらの「第３回東方M-1ぐらんぷり　エントリーNo.632 ウィンドガール」に、英語と中国語のファンサブがついているのを知った。上が英語字幕、下が中国語字幕のものである。

YouTube: Third Touhou M-1 Grand Prix 【Wind Girl】 English subtitles

YouTube: [Convulsion&ACT-SUB][Touhou M-1 GP 3rd][Wind Girl][DVDRip][640×480][RV10 AAC][500K] DivX

先週末にニューヨークのCentral Park で行われたJapan Dayに将棋も登場

　先週末に、ニューヨークに進出している多くの日本企業がスポンサーになって２００７年より開催されている Japan Day が Central Park で行われ、今年は将棋もNY将棋クラブの尽力で会場に登場したようだ。

よみタイム特集：JAPAN DAY@Central Park

5：将棋（NY将棋クラブ）
                      対局やゲーム指導、その他解説や文化紹介等。

モヒカンがNY上陸☆Japan Day♪: Run For Fun

その後は隣接している会場で『Japan Day』の催しに参加しました。会場内は太鼓のステージや食べ物、書道、囲碁・将棋のブースなど日本文化を紹介する楽しそうな雰囲気でした。

JAPAN DAY 2009 | 海外ブログ ニューヨークステキライフ | 中日旅行ナビ ぶらっ人

　午前は土佐礼子さんがゲストとして参加するマラソンJapan Runから始まり、大きなステージを囲んだ各ブースでは、日本の伝統的な遊び（囲碁、将棋、水風船釣り、折り紙）が楽しめたり、企業が無料で提供する日本 料理（焼きそば、牛丼、お味噌汁、ギョウザなど）があるなど盛りだくさん。他にも和太鼓やダンス、盆踊り、Jポップなどなど、たくさんのパフォーマンスを 観る事ができます。(o^-^o)

Japan DayとRyuichi Sakamoto | たこ焼き女王ニューヨークへ行く − Takoyaki Queen coming to NewYork − −　（将棋の写真数枚掲載）

　将棋のコーナーでは、結構みなさん真剣に将棋盤に向かっていました。テントの外では、大盤を使って英語のレクチャーをしています。わかるんでしょうか？

Japan Day - macoの海外生活★女子のスパイス

折り紙や、書道、将棋、囲碁など日本の文化を体験できるブースには長い行列

pleasure life　 Japan Day

では日本紹介の各ブースをちょっとだけご紹介・・・（将棋の写真数枚掲載）

Japanday@central park - NY一期一会記 - Yahoo!ブログ

囲碁に将棋。外国人がやってる姿が面白いです。（将棋の写真一枚掲載）

Japan Day 2009 (Part II) | rising_zero's Xanga Site - Weblog

I joined the crowd. WAHAHA! Unfortunately, I got murdered...even though I won. Let's just say that Shogi is a more complex version of chess. And I can't stand chess...(将棋の写真二枚掲載）

　世界各地で、この Japan Day のような日本紹介の総合イベントは行われている。そういう場で、このセントラルパークのように将棋が紹介されることが増えていけばいいと思う。

文化庁の日英両語による「日本文化芸術オンライン」試験運用開始

　文化庁が日英の両語で「日本文化芸術オンライン」の試験運用を開始したのを以下のニュースで知った。

文化庁　「日本文化芸術オンライン」試験運用開始（アニメ！アニメ！）

　文化庁は6月1日から、日本の様々な文化、芸術分野の情報を英語で発信するポータルサイト「日本文化芸術オンライン」の試験運用を開始した。サイトでは 日本の文化芸術を｢美術｣、｢文学｣、｢クラシック音楽｣から、｢地域の祭礼・民俗芸能｣まで、およそ15のカテゴリーに分け、それぞれの概要を英語と日 本語の双方で紹介している。

　１５のカテゴリーのひとつに、「生活文化国民娯楽(Culture of Everyday Life, Popular Entertainment)」があり、その中で茶道、華道、書道、囲碁、盆栽とともに、将棋が紹介をされている。

日本文化芸術オンライン | 生活文化・国民娯楽

将棋
　将棋は、二人が「盤」の上で交互に「駒」を動かし、どちらが先に相手の「王将」という駒を詰ますかを競うゲームです。将棋は日本で独自の発展を遂げた遊 戯です。盤には9×9の升目が書かれており、升目の中に駒を置きます。チェスなど他の類似の遊戯と比較して、相手側から取った駒を自分側の駒として盤上で 再利用できる持ち駒のルールの存在が大きな特徴となります。

Japanese Culture and Art Online | Culture of Everyday Life, Popular Entertainment

Japanese chess (shogi)
   In the game of shogi, a unique game developed in Japan, two players take turns moving pieces on a board, and the first player to checkmate his or her opponent's king wins the game. The board is ruled off into a 9x9 grid, and pieces are placed in the squares made up by the grid. Shogi differs from similar games such as chess in that players are permitted to "drop" captured pieces onto the board and reuse them as their own.

　残念なのは、上記にリンクした日英のページの下の方に、関連団体として日本将棋連盟が紹介をされているのだが、文化庁から同団体への English のホームページへのリンクが張れる状態になっていないことである。

Chess.com で GM, FM 作成の教育的ビデオが続々とリリースされている

　６０万人以上の世界中のチェスファンがメンバーになっている、チェス専門の SNS サイトの chess.com が５月より専門家によるチェスの教育的なビデオを続々とリリースしている。いまのところ、すべて英語のビデオのようである。

Chess Video Gallery - Chess.com

　それぞれのビデオは、GM,IM,FMによって作成されており、ビデオ一本あたりの時間は１５分から３０分、無料で見られるのは、それぞのビデオの最初の３－５分くらいで、無制限にこれらのビデオを見るには、有料会員の最上級の Diamond Member になることが必要とのことである。

Premium Membership & Subscriptions - Chess.com

　Diamond Member には年間会員と、月間会員の２種類があり、年間会員は、一ヶ月当たり 7.99$、月間会員は、一ヶ月12.99$で、専門家によるビデオを無制限に見ることができる。つまり、ある一つの月をチェスビデオ強化月間と決めて、12.99$ 払って、集中的にビデオの視聴をして実力アップを図る、ということができるような仕組みになっている。

　チェスの専門家がどうやって自分の指導ノウハウから利益を得ていくかのビジネスモデルの実験が行われているともいえる。将棋界としても、注目すべき事例だと思う。

今年も開催される AISEP の国際交流

　

AISEP（アジア国際学生将棋交流企画）が今年も交流イベントを開催の予定のようだ。

AISEP staff blog: 3rd AISEP

まだまだ未定な部分も多いですが，中国，北京大学を中心とした海外学生を日本に迎え，7月に開催予定です．

　本日、第２回のマレーシアからの参加者が自身のブログで、今年の上記イベントにも参加の意向であることを書いているのを見つけた。

Ryou's Shogi World: Short Good News for me

I AM GOING TO JOIN AISEP THIS YEAR! WOOHOO!

JAPAN!!!!!!!!!!! IT HAS ALWAYS BEEN MY DREAM TO GO THERE! FINALLY DREAM COME TRUE!

　なんだか日本に来るのがすごく嬉しそうなのである。

 

読売の一面コラムに「アニメの主人公が興じているのが気になって将棋を覚えた若者」というフレーズが

　本日(5/25)付けの読売新聞の一面コラムに、「アニメの主人公が興じているのが気になって将棋を覚えた若者」というフレーズが現れた。

５月２５日付　編集手帳 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE（読売新聞）

◆世界各地で日本のアニメの魅力を講演している櫻井孝昌さんは、アニメ好きが高じて日本の若者ファッションを着こなすようになった海外の若者にもたくさん 出会った。近著「アニメ文化外交」でそう紹介している◆アニメの主人公が興じているのが気になって将棋を覚えた若者や、字幕がもどかしいという理由で日本語の勉強を始めた若者もいたという。ソフトパワーとして活用できる分野は多い　（太字による強調は筆者）

　筆者は、当ブログで再三、NARUTO を筆頭とするマンガ・アニメが海外の将棋の伝播に大きな役割を果たしていることを書いてきたが、ついに日本の大新聞の一面にも上記のようなフレーズが載るようになったかと思うと感慨が深いものがある。