将棋の海外伝播などについてのブログ

ジャック・ピノー氏が先月来日したハンガリーのＧＭと羽生二冠との交流などを立て続けにChessbase.comに寄稿

ジャック・ピノー氏が先月来日したハンガリーのＧＭと森内名人、羽生二冠との交流などを立て続けに Chessbase.com に寄稿している。

• ChessBase.com - Chess News - Chess and Shogi – GM Alexander Chernin in Japan

Chessbase.com がこの原稿につけたリードを日本語にすると、「１億２７００万人の人口があり、世界第３位の経済大国の日本が、 FIFA ランクでは９２位という地位でモロッコの後塵を拝しているというのは驚きである。一方で、日本独自のチェスであるところの将棋は、何百人もの人に指されているという。ジャック・ピノー氏はその状態をなんとかするため、彼が教えているチェスの意欲的な生徒たちのために強いＧＭをトレーナーとして招き、めざましい成果を収めた」とあり、読者の気を引いている。写真で、森内名人、羽生二冠が紹介され、また、カスパロフが将棋を指した記事へのリンクとそのときの写真も紹介されている。

• ChessBase.com - Chess News - Chess and Shogi – Chernin in Japan (Part 2)

Part 2 のリードはこうである。「ジャック・ピノー氏は、チェスの新興国である日本において、チェスの愛好家であり、かつ、トレーナーでであるのだが、将棋にとりつかれている国でレクチャーと多面指しを含んだ親善旅行に参加してもらうために、GMのAlexander Cherninを招いた。ここで氏は、日本の若い才能がどのようにチェスを好きになっていくのかの説明を始める。印象的だ」　この中で、将棋の子供のチャンピオンにチェスを教えると、通常１週間くらいかかって理解してもらうことがことが１時間もかからないことが紹介されており、日本がチェスの有望国になる可能性を読者が感じるような記事となっている。

Chessbase.com は世界中に読者がいるので、この二つの記事は、先に紹介した昨年のパリ近郊での国際将棋フォーラムについての英文記事とあわせて、世界のチェス関係者に将棋を強く印象付けることが期待される。

第２期リコー杯女流王座戦にポーランドのカロリーナ・ステュチンスカさんが招待

４月２６日の日本将棋連盟のアナウンスより。

• 第2期リコー杯女流王座戦1次予選海外招待選手にカロリーナ・ステュチンスカさんが出場 | お知らせ｜お知らせ・イベント情報：日本将棋連盟

第2期リコー杯女流王座戦は4月1日のアマチュア東日本予選大会と4月15日のアマチュア西日本予選大会で勝ちあがったアマ6名と、海外招待アマ1名、奨 励会員1名、一次予選参加のプロ39名の計47名が、二次予選進出をかけて5月19日(土)に「プロアマ一斉対局」を行います。 一次予選では海外招待枠が1名あります。
第2期の海外招待選手はポーランドからのカロリーナ・ステチェンスカさんです。1回戦目の対局相手は高群佐知子女流三段です。

カロリーナは基本的に振飛車党なので、１回戦はおそらく居飛車対振り飛車の対抗系となるであろう。高群女流三段というと筆者には右玉というイメージがある。海外ではあ比較的対振り飛車の右玉は知られていないが、その戦法が採用されるだろうか。戦法選択が興味深い。

上海で行われた初のボードゲーム展に将棋とどうぶつしょうぎが出展される

上海の許建東先生のブログに一部日本語とともに展示会の写真と記述がある。株式会社ねこまどの北尾女流初段も展示会を訪問した。

• 首届中国国际桌游文化产业展览会——上海首届将棋会展_加油上海加油中国_新浪博客

   上海初のボードゲームの国際展示会が開催しました、展示会の名称はInternational Exhibition in Board Game Industry略してIEBC。開催日は2012年4月28～30日の3日間、場所は上海虹橋空港からさほど遠くないINTEX SHANGHAI、中国国内はもとより、世界から15カ国のボードゲーム関連のメーカー、パブリッシャー、デザイナーが集まるとのこと。上海許建東将棋クラブも参加しました、どうぶつしょうぎでおなじみの「ねこまど」さんとも出展しました。

上海では従来は学校教育の場で将棋が教えられるという広がり方をしていたが、この展示会をきっかけに、将棋の広がり方に新たな方法が加わったことになるかと思う。

中井六段のブログにローマで行われた将棋イベントの記述

中井六段のブログに先月にイタリアのローマで行われた将棋イベントの写真と記述があった。

• 広恵の対局室のブログ
• ☆イベント｜鏡花水月 女流棋士 中井広恵のオフィシャルブログ

今回は日本大使館のご協力で文化会館を使わせていただいたのですが、ちょうどここで日本語教室が開催されていたのです。

お教室に通っているということは、きっと日本文化にも興味があるはずだ...と期待が高まったところ、案の定大勢の方々が来て将棋を楽しんでくれました。

嬉しい～！！　宏美ちゃんと着物を着た甲斐がありました。予想以上の人に、講師の手が足りないほど。良かったのは、日本語を勉強している方々なので、英語 と日本語を交えて説明出来たこと。習っている日本語を使う実践の場をしても喜んでいただきました♪　中には、この日のために遠くから参加してくれた方も。 有段者の腕前でした。

夜は大使館や文化会館の皆様にも参加していただき、打ち上げ。日本語・英語・イタリア語が飛び交っていましたが、笑いの絶えない和やかな会でした。
このイベントを開催して下さった日本レストランシステム株式会社様には本当に感謝です

リンク先には多くの写真がある。どちらも同じ内容だが、上のリンク先のほうがそれぞれの写真をクリックしたときにより大きく表示されるので見やすいと思う。

なお、参考までにイタリア将棋協会のホームページと Facebook のグループにリンクする。

• AIS - Shogi
• Associazione Italiana Shogi