フランス語に訳されてフランスで出版されているコミックの『しおんの王』が、フランスのあるマンガ賞を受賞した。
「L'ange bleu」は、今年で8回目を迎えるマンガワ賞2012の受賞作品を4月3日に発表した。賞は3部門に分かれており、それぞれ少年部門は『べるぜバブ』 (田村隆平)、青年部門は『しおんの王』(原作:かとりまさる、作画:安藤慈朗)、少女部門は『黎明のアルカナ』(神崎零夜)が輝いた。
この受賞作品は、11歳から18歳までの子どもたち3986人の投票により決められた。子どもたちが感動した作品が選ばれている。
同賞が特徴的なのは、その主催者である。「L'ange bleu」は、フランスのおよそ600の図書館や学校司書、出版関連メディアと協力して運営する。
子どもたちと図書館司書や教師たちが、マンガへの理解を深め、交流することを促している。海外では未だにマンガを「俗悪」と見る人も少なくないが、マンガに親しむ、マンガを読む習慣の普及にも大きな役割を果たしそうだ。
フランス語のソースはこちら。この受賞により、『しおんの王』を手に取り、将棋の世界に触れるフランス人が増えることになると思われる。
コメント