ニコニコ生放送で、3月2日にA級順位戦最終局の解説番組が21時より放送することが発表された。
多くの視聴者が訪れることであろう。ところで、日本将棋連盟内部では、この3月2日のA級順位戦最終局解説のニコ二コ生放送にミラーが立つであろうことを用意に予測していると思われる。なぜなら、先ごろ出版された日本将棋連盟会長、米長永世棋聖著の「われ敗れたり」(中央公論新社)に以下の記述があるからだ。
当日、私とボンクラーズの対戦は、インターネット中継サイト「ニコニコ生放送」によって生中継されました。視聴者数は、主に有料会員が見た公式サイトで三四万人以上、公式サイトをコピーしたミラーサイトでの視聴者を含めると、一〇〇万人以上の方が見てくれたということです。これは将棋界にとっても、また、ニコニコ生放送にとっても、前代未聞のたいへんな反響でした。
というわけで、人気の将棋番組のニコニコ生放送にはミラーが立つことは日本将棋連盟として1月14日に学習済みであると想像される。それではミラーとはいったいどのような行為なのであろうか。
ニコニコ生放送における“ミラー”
ここでは、ニコニコ生放送における“ミラー”について概説する。
ニコニコ生放送では、座席数に上限が設けられているため、特に人気のある放送は、すぐに満員となってしまう。
満員になるような放送では、プレミアム会員が優先されるため、一般会員が放送から追い出される事態が発生する(プレミアム会員は追い出されることはない)。
このような事態に対処するために実施されるのが、“ミラー”である。
“ミラー”とは、本家会場に入ることのできたプレミアム会員が、その画面をキャプチャーして放送することである。公式生放送の有料放送のミラーはできない。
一般的に、“ミラー”や“ミラー放送”などと呼ばれ、ニコニコ生放送では、追い出される一般会員のために仕事をする生主が存在する。
核心部分を繰り返すと、「本家会場に入ることのできたプレミアム会員が、その画面をキャプチャーして放送すること」である。
ところで、2月21日より、ニコニコ動画では、日本将棋連盟の申し立てにより動画が多く削除されている。2ちゃんねるのまとめサイトによれば、2ちゃんねるの有志が日本将棋連盟とメールでやりとりをした結果、削除の理由が最初の棋譜の著作権の侵害から変わってきているようである。
819:565:2012/02/27(月) 20:00:20.66 ID:jYtOaMhl
>>565で問い合わせメールを日本将棋連盟に送った者です。
返信がきたのでご報告いたします。
要旨としては、
ニコ動で削除された動画は棋戦名や棋士名が記載されており、
動画の内容が著作権に違反している疑いがあるため
ドワンゴ社と将棋連盟で協議し、該当動画を一旦削除した。
ニコ動へのプロ公式戦に関する再生動画の公開は控えていただきたい。
というものでした。856:名無し名人:2012/02/27(月) 20:53:05.43 ID:9sGqBCO+
俺んところにも返信きた。
内容は>>819とほぼ一緒。
連盟の主張としてはやっぱり棋士名と棋戦名が載ってるのはまずいということらしい。
疑い・・・か。。。一旦削除ってことは
著作権違反ではないという結論が出たら復活させるという意味もあるんかな・・・
さて、もう一度ミラーの定義を振り返ろう。
ということなので、棋譜に著作権があるとすれば、それを侵害している可能性は本家の放送をそのままキャプチャーしているので高いことになり、また、棋士名、棋戦名が番組内に入ることもほぼ確実である。従ってどちらの理由にしても、同番組のミラーが立った場合は、それらは、今の日本将棋連盟の行動から判断すれば削除されるべき動画ということになる。ただ、この番組は21時からの生放送であるため、担当の職員が残業をしない限り、放送時間中にミラーが立った場合、放送終了までに削除の申し立てをできないことが考えられる。ならば、何もしなければミラーが立つことは容易に予測しうるのだから、同番組の案内のページにミラーを立てることを禁止する旨のコメントをいれるなり、ニコニコ動画に対して、ミラーが立たないよう、ないし、立った場合には可及的速やかにそれが削除されるよう事前に申し入れて手立てが講じられるようにするなりしなければ、2/21以来の削除の申し立ての行動との整合性がとれないと筆者は考えるものである。そのような手立てがなされるのか、同日は対局と解説を楽しみながら注視したい。
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