8/1 付け朝日新聞夕刊に「ネット対局 世界がハマる」という見出しの記事が載った。この記事は「将棋熱ニューウェーブ」という4回連載のコラムの1回目で、その回の記事を書いたのは小川雪記者。
この記事で書かれていることは将棋の国際化の今についてで、6月の末から7月頭まで来日していたポーランドの女子大生カロリーナ・ステチェンスカさんの紹介を皮切りに、ネット上で外国人が集っている対局サイトの81Dojoについて触れ、次いで81Dojoを運営している川崎智秀氏を紹介し、彼のコメント、将棋を世界に広める会の眞田理事長のコメント、日本将棋連盟の米長会長のコメントを紹介し、今年の10月にパリで外国で初めての国際将棋フェスティバルが開催されるという情報が載っている。
記事中の川崎氏のコメントを引用してその内容がよりわかるように関連したインターネット上のサイトにリンクなどをしてみる。
「将棋に興味を抱く人は世界中にいるのに、ルールの正しい情報や対局する場所が足りなかった。将棋を入り口に日本文化に関心を持つ人も多いのにもったいない。」
川崎氏はHIDETCHIというユーザ名でさまざまな将棋の普及活動を行っている。当ブログで再三取り上げているが、英語で将棋の様々な動画をYouTubeに多数アップロードしていて、世界中から絶賛を浴びている。
また、朝日の記事中にある81Dojoというのは、氏の呼びかけにインターネット上の有志が呼応してできあがり、今も進化している国際的な将棋対局サイトである。そこへのサイトと、昨年の10月に川崎氏が将棋を世界に広める会のシンポジウムで氏のYouTubeの動画と81Dojoについて語っているのでその書き起こしにリンクをする。
「外国人に理解できる世界標準の将棋ルールブックがなく、棋譜(スコアブック)の表記法もばらばら」
現在、英語を読める人が将棋のルールを知るために参照しているサイトは、大体次の3つのページである。
これらのいずれにも、振り駒の記述がない。そこで、川崎氏は、「将棋ガイドブック」を参考にして、より詳しいルールとマナーについて、英語化を試みている。
小川雪記者の記事は、将棋の国際化にネットが貢献している部分について新聞紙上で詳しく触れていたのが画期的であったと思う。
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