日本将棋連盟のウェブサイトの棋戦情報によれば、今週の金曜日5月15日に、棋聖戦で以下の対局がある。
中座 真 瀬川晶司 棋聖戦 予選
この一局の意味については、毎日新聞の記事がよく伝えている。
瀬川四段は、今はフリークラスの棋士。勝てば連続30局以上でいいとこどり勝率6割5分の規定で、C2クラス入りである。フリークラスとC2棋士では何が違うのかというと、フリークラス棋士は10年でC2に上がらないと引退というのがプロの規定である。C2 に上がれば、とりあえず降級点を3回とってフリークラスに再度落ちなければ、成績による引退の心配はなくなることになる。天と地ほどの差である。瀬川四段にとってこの一局は、自身の棋士生命を永らえるために何が何でも勝ちたい一局。とりわけ、4月23日に行われた前局で難敵の橋本七段を千日手指し直しの末に下してマジック1にこぎつけただけに、その勢いを利して一気に決めたいところであろう。中座七段にとっては、もちろん棋聖挑戦権へ向けての対局なので消化試合というわけではないが、この一局にかかっているものは、圧倒的に瀬川四段のほうが重い。中座七段が、「相手にとって重要な対局であれば、相手を全力で負かす」という「米長哲学」を実践できるかとうかが問われる一戦でもある。
こういう将棋こそ、ネット中継がされてほしい。中継されない理由について公開質問状を出したいくらいである。
別に中継されない理由を聞かれても、連盟も困るだろうけど・・・
でも話題作りという意味ではネット中継とか、各新聞社への通報などはした方がいいだろうな。
投稿情報: | 2009年5 月15日 (金) 15:42