本日いつものように、日本語や英語で将棋関係のネットに現れたコンテンツをチェックしていてぶっ飛んだ。梅田望夫氏から破格の宣言が出ていたからである。
Twitter / Mochio Umeda: 新著「シリコンバレーから将棋を観る」は、何語に翻訳し ...
新著「シリコンバレーから将棋を観る」は、何語に翻訳してウェブにアップすることも自由、とします。 - My Life Between Silicon Valley and Japan
本書の意味は、将棋の普及に某かの貢献をしたい、ということに尽きるわけで、版元である中央公論新社とも相談の上、本書の全部または一部を、英語はもちろん中国語でも韓国語でもスペイン語でもフランス語でも、どなたが何語に翻訳してウェブにアップすることも自由、とします(許諾の連絡も不要です)。
これは棋書の歴史上初めての、著作権者による翻訳のフリー宣言ということになるであろう。もう少し早く思いついていただいて、帯に「どなたが何語に翻訳してウェブにアップすることも自由」と入っていたら、日本の出版史上にも大きく記される出来事になったのではないかと思うとほんの少し残念ではある。とまれ、同書は書店に並ぶのを待って、Web で読めない部分がどれくらいあるのかチェックしてから買うのを決めようかと思っていたが、上記の宣言が出たからには、ネット書店に即注文を出すことを決めた。
仔細に見ていないが、同書に収められている梅田氏の観戦記は、新聞の観戦記と違って、ネット上はスペースが事実上無限に近いということを念頭に置いて書かれていると思うので、限られたスペースに収めるための省略とかの技法が使われず、主述が明確で、より翻訳をしやすい文から成り立っていると想像している。また、「人間横には太れるが、縦には太れない(横歩は取れるが、縦歩は取れないことが多いことのたとえ)」のような、翻訳が難しい言い回しも使われていなかったはず。確認してみる必要はあるが。
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