以下のスクリーンショットは、本日行われた WBC 決勝戦の10回表、川崎が凡退した直後に、Twitter の検索機能で ichiro というキーワードを入れて、イチローが中前打で二者をかえしたところまで放っておいたのを撮ったものである。
小さくて見にくいかもしれないが、"Realtime Results for ichiro" の下に、"576 more results since you started searching" と表示されている。すなわち、イチローが打席に入ってから、次打者の中島につなぐまでの数分間に、576個の ichiro を含むエントリーが Twitter に書き込まれたことを意味する。1球毎にテレビの画面からPCの画面に視線を移すと、数字がどんどん増えていたのが印象的だった。とても全部を読めたわけではないが、さっと見では ichiro という単語が入ったエントリーは、ほとんど全部が横文字のエントリーであった。(日本語の Twitter 使いは、カタカナで「イチロー」と書いていたためであろう)。中継を見ながらネットに書き込み、また、書き込まれたものを読むという楽しみ方は、日本では主に2ちゃんねるで行われているが、世界的には Twitter で実現されているように思えた。
現在、将棋のネット中継やNHK杯の中継時には、該当する2ちゃんねるの板には手の進行とともに多くの日本語の書き込みがされている。終局後もソフトの解析を書き込む人もいて、ある局面が詰む詰まないなどの検討が熱心に行われ、さながらバーチャルな控え室が存在しているかのような様相である。筆者は2ちゃんねるに英語で将棋関連の板が立つ可能性は低いと思っていたが、本日WBC 関連の横文字の Twitter エントリーを検索してみた限りでは、Twitter に書き込みながら将棋のネット中継を楽しむ人が将来出てきて Twitter が日本の2ちゃんねるに似た役割を果たす可能性はかなりあるのではないかという印象を持った。今後 chess の大きな試合があるときなどに、Twitter がどのように chess ファンによって使われているかを調べてみたいと思う。Deep Blue と Kasparov の世紀の対決の際にもし Twitter があったなら、Twitter にはその試合を見ながらのエントリーが溢れかえったに違いないと想像するからである。
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