レンチキュラー詰将棋というものが YouTube に1月31日にアップされた。
なかなか実験的な試みだと思う。Chess.com の Video Gallery に "An Experimental Art of Origami Mating Problem" というタイトルをつけて紹介しておいた。Chess.com の Video Gallery は、YouTube にアップされているビデオへリンクする形式だが、そこに紹介しておくと、まあ、少なくとも100 views はだいたい稼げる。「西洋のチェスの世界にも似たようなものがあるか?」という質問もつけておいたが、反応があるだろうか。
筆者が注目したのは、下に貼り付けたイメージのように、このビデオの関連動画のトップに HIDETCHI 氏の英語の将棋ビデオが並んだことである。なぜ、このようなことが起きたのかを考えると、ビデオをアップした thirdfilerook 氏が、ビデオのタイトルを「レンチキュラー詰将棋 Lenticular shogi mating problem」のように、日本語だけではなく英語交じりのものにしたことと、このビデオに「詰将棋 Shogi mating problem 」とやはり英語交じりのタグ付けをされたことのどちらか一方、または両方が効いたからだと思われる。
前にも書いたが、将棋のビデオの作成者の方は、YouTube にアップするときに、thirdfilerook 氏のようにタイトルに英語を付したり、タグに shogi などの英単語を付してほしい。それが、YouTube 側が勝手に関連動画を選んで紹介することにつながり、英語による将棋入門から上達までの高速道路へのインターチェンジを作ることに等しい効果を生むのである。
ご紹介いただきありがとうございました。
YouTube動画は世界中の方から見られる可能性があるので、その辺を意識しながら投稿しています。
私自身、「関連動画」からHIDETCHI氏の『詰将棋解説』シリーズがあることを知り(『How to play Shogi』シリーズしか知りませんでした)、ついつい見入ってしまいました。
タグ付けとそれに基づく「関連動画」の効果は絶大ですね。
投稿情報: thirdfilerook | 2009年2 月 5日 (木) 08:26
> thirdfilerook さま
コメントいただきありがとうございます。関連動画の威力も絶大ですが、動画をアップロードされる方にはもうひとつ自分の意志でコントロールできる武器があって、Video Response を他の動画に向かって打つ、というのがそれです。相手が受けてくれないとリンクが表面化しないのですが、Video Response は1本だけしか打てないので、Spam 的な運用はできず、逆にアップロード者の思い入れをより強く表現できる機能なのかな、と思っています。(Video Response はアップロード後でも他の動画へ飛ばすことが可能です)
"Shogi Hour" の aokijun さんに英語字幕で協力した縁もあって、Shogi Hour から NHK 杯つながりということで、HIDETCHI さんの、羽生 vs 加藤戦(例の5二銀のやつです)に Video Response を打ってもらうようお願いして、快諾してもらいました。Shogi Hour の関連動画には、英語の将棋コンテンツは上位に見当たらないのですが、Video Response によって、将棋英語コンテンツへの道が一本通ることになり、英語字幕を作った立場としてはうれしいかぎりです。
エントリー本文を書く前に、いい動画が上がっていたら勧めようと思って、Lenticular で YouTube 上を探したんですが、しっくりするものが見つけられませんでした。ちょっと残念です。これはというものを見つけたら、Video Response を打ってみてはいかがでしょうか。
投稿情報: takodori | 2009年2 月 5日 (木) 13:41
Video Responseは、Spamみたいな印象を持っていましたが、そうなりにくいシステムとしているんですね、YouTubeは。
なるほど、Response付けを検討してみます。
ところでレンチキュラーのアイデアは、市松模様になっているChess盤では自然な表現が難しく、真似してくれるChess Playerは残念ながら現れないだろうな、と推測しています(苦笑)。
投稿情報: thirdfilerook | 2009年2 月 6日 (金) 00:14
> thirdfilerook さま
市松模様(!)か。そうか、そうですね。
投稿情報: takodori | 2009年2 月 6日 (金) 11:42