先に衆議院を全会一致で通過したNHKの今年度予算案が、昨日、参議院も全会一致で通過した。
NHKの2008年度予算が3月31日に成立,暫定予算の作成は回避 (ITpro)
また2008年度の事業計画では,(1)地上デジタル放送の普及促進,(2)国際放送の強化,(3)受信料の公平負担に向けた取り組み,(4)ブロードバンド(高速大容量)インターネットを利用したコンテンツ配信サービス「NHKオンデマンド」の提供,(5)子会社などの改革──といった11項目を掲げている。
当ブログとしての関心は、上記の(2)国際放送の強化である。これについてNHKのサイトで資料を探すと以下のようなものがあった。
NHK INFORMATION「平成20年度収支予算、事業計画と資金計画」
平成20年度 収支予算と事業計画の説明資料 (PDF File 3.4M)
上記 PDF File の資料の25~26ページが「国際放送による海外への情報発信の強化」の部分。今年度後期に英語化率100%を達成し、「日本のファッション、アニメ、ゲーム等を紹介する番組等、国際放送の独自番組の増」など、海外への情報発信機能が大幅に強化される。予算の成立に先立って、外国人向けのテレビ国際放送を行う新会社は設立されているようだ。
外国人向けテレビ国際放送を行う新会社を設立 (NHK, 3月6日 PDF File)
*このうち、受信環境の整備には、12億8000万円を投じ、平成20年度中に北米、欧州、中東・北アフリカ、東南アジアなど、世界の1億1千万世帯で受信可能となるよう整備します。
*平成20年10月には、テレビ国際放送の番組を100%英語化します
*平成21年はじめにはこの新会社を通じて外国人向けテレビ国際放送をスタートします。
*この新会社は、国際発信に関心を持つ民間企業などの、NHKにはない、ノウハウや制作力を導入して、独自番組を制作・放送します。
*現在、NHKと民間企業が中心となって、外国人向けテレビ国際放送研究会を設け、番組の提供スキームや内容等について検討しています。
*新会社では、IT企業の強力を得て、テレビ国際放送を、最新のネット技術を活用して世界各地にインターネット配信することを検討しています。
筆者は、将棋が日本が世界に伝えるべき文化として、この国際放送の番組に取り入れられ、定期的にまたはそれと同じくらいの頻繁さをもって発信されるべきと考える。上記からすると、外国人向けテレビ国際放送研究会という研究会ができているようである。そこに対して、将棋界は、働きかけを怠ってはならないと思う。
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