一つ前のエントリーでオランダの方から、Chess Engine Communication Protocol が既に取った駒を使えるチェスの Crazyhouse や Bughouse に対応していることを聞かされたことを書いたが、それをきっかけにして、ならば、Crazyhouse のエンジンが存在しているに違いないと思い、少し調べてみた。果たして、あった。見つけたものをご紹介。
Sjeng : a chess-and-variants playing program
Sjeng was an attempt to create a bughouse & crazyhouse playing program that can attain a level comparable to what the best human players are capable of. (Sjengは人間のベストプレーヤーの到達点に比肩しうるレベルを獲得できる bughouse および crazyhouse をプレーするプログラムとして開発が始められた。)
最初から、Crazyhouse, Bughouse を主眼において開発されたのが Sjeng である。元々はそういう意図だったが、現在のバージョンは、スタンダードなチェスや、ほかのバリアントもプレーできるものとなっている。商用版、無料版がある。無料版のダウンロードのページはこちら。Windows 環境の人は、このページの下のほうにある Crazyhouse Challenger 0.20 をクリックすると、Crazyhouse 用のGUIと一緒になった Sjeng をダウンロードして、すぐにコンピュータと対戦することができる。また、強さについては、Internet Chess Club や、Free Internet Chess Server で、rating 2300 あたりで上下しているようである。
Sjeng についても触れている、英語から翻訳された日本語のページがあるのを発見した。あわせてリンクしておく。
もう一つ見つけたのが、Sunsetter というプログラム。
Sunsetter is a chess playing program. There are two version, one plays normal chess, the other plays chess variants called "crazyhouse" and "bughouse".
You can play it on your computer (see Downloads), or on the Internet chess servers (see Links).
Sunsetter is completely free, released under the GPL.
これは、訳すまでもないと思う。ゲームプログラミングに興味を持っている方なら、GPL でリリースされているところに目を惹かれるかもしれない。ダウンロードのページはこちら。
おそらくは、作者には理論的な蓄積があるであろう。将棋のプログラミングと切り結ぶ点があるかもしれない。
こんにちは。いつも大変!興味深く読ませてもらっています。こちらのエントリとも関係すると思うんですが、純粋にクライアントですけれどXBoard拡張の"Tagua"というのが、Crazyhouseの他、日本の将棋(マニアックなバリアント三種を含む)、シャンチーなどに対応しているみたいです。ほんとうにあとはエンジンの登場を待つばかりです。
投稿情報: ginsho | 2007年12 月19日 (水) 21:31
> ginsho さま
面白い情報をありがとうございます。ブログも拝読しました。コードの関係はお強そうですね。勉強になります。
投稿情報: takodori | 2007年12 月20日 (木) 11:07