Google が YouTube を買収、というニュースが流れた。という情勢の中、将棋のみならず、日本文化を世界に伝播したいと思っている者にとって必読文献ともいえるのは、次の、おそらくネット上でしか読めない文書である。
これは、日本アニメがアメリカでビッグビジネスになるに至るまでには、アニメファンの「日本アニメがもっと見られるべき」という思いに基づいた継続的な著作権侵害が行われた期間があった、ということを明らかにしているSean Leonard氏の論文で山形浩生氏が翻訳。
日本における将棋番組の権利保持者は、おそらく、初期のアニメプロダクションと同様に、外国で将棋の番組なんか需要があるわけないと思っているだろう。だが、映像作品は見せられてナンボのものである。アニメで起ったことを、人為的に将棋で再現することはできないだろうか。著作権侵害のリスクを冒さずに、海外で将棋がもっと盛んになるべきと思っている素人が将棋番組に字幕を付けて Google Video や YouTube に継続的に投稿できる知恵が出されればそれは可能と思うのだが、筆者の妄想に過ぎるであろうか。
上記論文には、「らんまプロジェクト」についての記述がある。偶然の一致だが、将棋が海外で認知されるきっかけになったアニメにらんま1/2の Shogi Showdown がある。将棋の海外認知には、アニメファンの著作権侵害のリスクテークが一役買っていたのである。
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