将棋の海外伝播などについてのブログ

日本将棋連盟の新体制を２年前と比較する

　日本将棋連盟の新体制についてのお知らせが出た。２年前のお知らせと並べてリンクをして、何が変わったのか比較ができるようにしてみる。

新理事のお知らせ | お知らせ｜お知らせ・イベント情報：日本将棋連盟

部署名	正担当	副担当
総務部	西村専務理事	上野理事
経理部	西村専務理事	桜井常務理事
渉外部	青野常務理事	中川理事
普及推進部	米長会長	桜井常務理事・中川理事
出版部・販売部	青野常務理事	上野理事
電子メディア部	米長会長	淡路常務理事・中川理事
広報部	桜井常務理事	中川理事
公益法人改革	上野理事
関西　普及推進部	淡路常務理事	西川理事
関西　総務・渉外部	西川理事	淡路常務理事
関西　公益法人改革	西川理事

新理事担当部署のお知らせ | お知らせ｜お知らせ・イベント情報：日本将棋連（２年前）

担当部署

• 総務部、経理部
  専務理事　西村一義（正）、常務理事　桜井昇（副）
• 渉外部
  理事　青野照市（正）、常務理事　田中寅彦（副）
• 普及推進部
  常務理事　桜井昇（正）、常務理事　田中寅彦（副）
• 普及推進部学校教育課
  会長　米長邦雄（正）
• 免状部
  常務理事　桜井昇（正）、理事　中川大輔（副）
• 営業広告部、出版部、販売部
  常務理事　田中寅彦（正）、理事　青野照市（副）
• 経営戦略部
  会長　米長邦雄（正）、常務理事　淡路仁茂（副）、理事　中川大輔（副）
• 広報部
  理事　中川大輔（正）、常務理事　西村一義（副）
• 関西　普及推進部
  常務理事　淡路仁茂（正）、理事　西川慶二（副）
• 関西　総務・渉外部
  理事　西川慶二（正）、常務理事　淡路仁茂（副）

　部署名を２年前と比較すると、営業広告部の名前がなくなり、出版部と販売部が統合され、出版販売部となっている。また、経営戦略部の名称も今回は見当たらない。電子メディア部、公益法人改革、関西公益法人改革が新設されているようだ。

人呼んで「いつもの人」の名人戦第４局解説が読めるスレッドとレスの番号

　このところ、タイトル戦になると、どこのどなただかわからないが、２ちゃんねるの該当のスレッドに「いつもの人」と皆に呼ばれている名解説者が風のように現れることが多い（筆者は、釣りの意味も含めて「２ちゃんねるに出でた金子金五郎」と秘かに命名している）。とにかく、評判になっている解説で、第３局で、７八玉でなく、５七の合い駒を桂馬をうったときと銀を打ったときのその後の変化の検討はその分量も含めて本当に凄かった。

　第４局の解説が読めるスレッドとレスの番号を書き留めておく。有料ユーザはいつでも読めるが、そうでないかたはスレッドのレスが１０００件に到達して一定の時間がたつと過去ログ倉庫に格納されて読めなくなってしまう生ものなので、読みたい方は早めにチェックされるとよいと思う。

第67期名人戦 Part30　レス#49, 72, 109, 110, 111, (以下追記）249, 250

　玉石混交の「石」の部分が２ちゃんねるには多いと思われがちだが、「玉」だけをタイトル戦スレッドから拾うと、非常に読み物として面白い。はっきりいって、将棋のタイトル戦の日と翌日で一番読んでいて面白いのは（もちろん、ネット中継がされている、という前提はつくが）、２ちゃんねるの該当スレッドである。敬遠しているの人が多いのはたいへんもったいないことだと思っている。

「みんなで丸ごと英訳」PJが第2段階へ

　4月25日初版発行の梅田望夫氏の２９１頁に及ぶ著書「シリコンバレーから将棋を観る」の「みんなで丸ごと英訳」PJが、昨日第２段階に入り、初期のPJメンバーによる訳がひととおり終了し（たことにして）、PBworks という、アカウントを取れば誰でも翻訳編集作業に加われるワークスペースで公開された。こちらが、そのトップページへのリンクである。

Yoshiharu Habu and Modern Shogi / FrontPage

• 梅田望夫「シリコンバレーから将棋を観る」の英訳バージョンです
• Yoshiharu Habu and Modern Shogi(羽生善治と現代将棋)、タイトルは仮題です。
• 現在、オープンソース的手法にて翻訳の質の向上を行っています
• 翻訳が完成した暁には移転を検討しています
• 皆さまの力が必要です。参加をお待ちしています

　というわけで、今後は、「オープンソース的手法にて翻訳の質の向上」が行われることになる。我と思わん方は、ぜひ、PBworks のアカウントをとって、PJに参画を願いたい。

　以下、このPJを精力的に引っ張ってくれているメンバーの、第２段階移行のアナウンスのブログエントリーにリンクする（ほかにもあるかもしれないが、とりあえず、把握をできているものへ）。

揚げ足取りのネガティブなウェブから高め合いのポジティブなウェブへ - カリフォルニア留学記

お待たせ致しました - 日本にもシリコンバレーを！！！

日本語でも案内が出された「世界将棋大会2009」

　ニューヨーク将棋クラブのホームページの日本語版トップページが全米将棋選手権の案内から入れ替わり、世界将棋大会2009の案内になっていたのに本日気がついた。

Welcome to NY Shogi Club - Japanese

その後、諸事情でなかなか開催ができずにいましたが、この秋、２００９年１１月１３日から１５日、ニューヨークにて再び開催の運びとなりました。

　全文は、上記リンクをクリックして読んでいただければと思う。

国内のGeoCities 利用の将棋サイトはとりあえず安泰のようだが

　Twitter のチェス関連で話題になっていて知ったが、米国の Yahoo! が GeoCities のサービスを停止し、さまざまなチェスサイトが閉鎖になってしまうのではというのを読んで、検索をしてみると、日本語のニュースも出ていたのを知った。

米Yahoo!が「Yahoo! GeoCities」年内閉鎖へ、日本は引き続き提供

　米Yahoo!は、無料でホームページを作成できるサービス「Yahoo! GeoCities」を2009年中に閉鎖する。現在は新規アカウントの登録を終了している。既存のユーザーに対しては、ホームページのデータを保存する 方法などを含む詳細を夏ごろに告知するという。

　なお、「Yahoo! GeoCities」はYahoo! JAPANでも提供している。ヤフー広報部によれば、「日本では閉鎖する予定はなく、今後とも引き続きサービスを提供する」とコメントしている。

　これが将棋界に与えるインパクトは、以下のようなサイトが、GeoCities 上で構築されているか、または、裏側で GeoCities を使っているので、結構大きい。

• Bonanza - The Computer Shogi Program

• 将棋ビギナーズ

• STUDIO-K

• The Shogi Foundation

　記事にあるように、「日本では閉鎖する予定はなく、今後とも引き続きサービスを提供する」とヤフー広報部が答えているので、上記リンクの上から３つはとりあえず大丈夫だが、日本でのGeoCities のサービスの継続性にも黄信号がともったことは間違いがないので、注意を払っていたほうがいいと思う。４つめの、The Shogi Foundation は、Tony Hosking 氏の The Art of Shogi などの著書を販売しているサイトで、米国 Yahoo! の GeoCities を使っているので、対策を講じなければ、サービスが止まってしまう。サイトの開設者に直接連絡をしてみるつもりである。

梅田望夫氏の破格の宣言

　本日いつものように、日本語や英語で将棋関係のネットに現れたコンテンツをチェックしていてぶっ飛んだ。梅田望夫氏から破格の宣言が出ていたからである。

Twitter / Mochio Umeda: 新著「シリコンバレーから将棋を観る」は、何語に翻訳し ...

新著「シリコンバレーから将棋を観る」は、何語に翻訳してウェブにアップすることも自由、とします。 - My Life Between Silicon Valley and Japan

　本書の意味は、将棋の普及に某かの貢献をしたい、ということに尽きるわけで、版元である中央公論新社とも相談の上、本書の全部または一部を、英語はもちろん中国語でも韓国語でもスペイン語でもフランス語でも、どなたが何語に翻訳してウェブにアップすることも自由、とします(許諾の連絡も不要です)。

　これは棋書の歴史上初めての、著作権者による翻訳のフリー宣言ということになるであろう。もう少し早く思いついていただいて、帯に「どなたが何語に翻訳してウェブにアップすることも自由」と入っていたら、日本の出版史上にも大きく記される出来事になったのではないかと思うとほんの少し残念ではある。とまれ、同書は書店に並ぶのを待って、Web で読めない部分がどれくらいあるのかチェックしてから買うのを決めようかと思っていたが、上記の宣言が出たからには、ネット書店に即注文を出すことを決めた。

　仔細に見ていないが、同書に収められている梅田氏の観戦記は、新聞の観戦記と違って、ネット上はスペースが事実上無限に近いということを念頭に置いて書かれていると思うので、限られたスペースに収めるための省略とかの技法が使われず、主述が明確で、より翻訳をしやすい文から成り立っていると想像している。また、「人間横には太れるが、縦には太れない（横歩は取れるが、縦歩は取れないことが多いことのたとえ）」のような、翻訳が難しい言い回しも使われていなかったはず。確認してみる必要はあるが。

ブログタイトル下に加えたティッカーについて

　既にお気づきの方が多いと思うが、本ブログのブログタイトルの下にティッカーを配して、英語の見出しが流れるように昨日よりしている。

　ここで、流れている見出しは、自動的に集めたものではなく、筆者が、ほぼ毎日読んでいる様々なネット上の英語の将棋情報のなかから、海外の将棋ファンや将棋普及にいそしんでいる人に読んだり見たりしてもらいたいものをピックアップしてソシアルブックマークの Delicious に、shogi-attention というタグでブックマークしたものを、表示するようにしたものである(Delicious の Bookmark はタグ別に rss をフィードしており、それを ticker 表示するウィジェット（無料）で受けたものが、ご覧になっているティッカーである）。メインは、筆者の英語のブログの読者向けに作った仕組みだが、こちらの日本語のブログにも載せてみた。

　表示できる見出しの数は、直近にブックマークした10本まで。それぞれの見出しが、リンクになっていて、クリックをするとリンク先のコンテンツを読んだり見たりできるようになっている。

　英語の情報だけでなく、日本語の情報もこのウィジェットで表示させらないか少し試してみたが、米国製（？）のウィジェットのため、文字コード指定の発想がそもそもないのか、とにかく、文字化けの発生を防ぐ手立てがよくわからなかったので、それはあきらめた。もうちょっと根気よく調べれば、日本語の表示をうまくできる方法があるのかもしれないが。

囲碁・将棋チャンネルが有料のネット配信事業を開始していたようだ

　今日たまたま、囲碁・将棋チャンネルのトップページの、表示が切り替わる告知のスペースを見ていて気がついたが、囲碁・将棋チャンネルは有料のビデオをネット配信事業する事業を、正確にはわからないが、今年の２月から開始していたようだ。囲碁ビデオ、将棋ビデオの２つにコースがわけられていて、それぞれ消費税込み月額525円で、24時間いつでも見たいときにコンテンツを見放題、とのことだが、現在のところは囲碁・将棋チャンネルで放映されたすべての将棋番組を見られるわけではなく、最初のほうの銀河戦と一部の講座だけのようだ、銀河戦は今日現在第1期と第2期の途中までが視聴可能になっている（銀河戦は、実際には第17期が今行われている。また、視聴可能なビデオは徐々に増えていくようである）。

SHOGI VIDEO | 将棋ビデオ

[将棋ビデオとは？] SHOGI VIDEO | 将棋ビデオ

将棋ビデオとは、サテライトカルチャージャパン株式会社がスカパー！等で運営する専門チャンネル「囲碁・将棋チャンネル」の将棋番組を、インターネット向けに動画配信する有料サービスです。
  最大の特徴は、テレビでの放送と異なり、お客様の好きな時間に番組を視聴することはもちろん、棋譜及び講座テキストの閲覧ができるサービスです。

Reijer Grimbergen 氏の英語の将棋ページが復活

　１ヶ月ほど見られなくなっていた、Reijer Grimbergen 氏の英語の将棋ページがドメインを新たにして復活して見られるようになった。それまでの間、フリーの将棋ソフト Spear がダウンロードできず、氏が1997年以来許可を得て続けている週刊将棋のタイトル戦の記事の英訳が読めなくなっていた。新ドメインでの復活は、海外の有段者や、将棋に心から強くなりたい人にとって朗報である。

Reijer Grimbergen's Shogi page
My web pages are up again

　氏のホームページにリンクを張っているページをお持ちの方は、リンク先を更新願いたい。

 

RSSフィードを表示するウィジェットの練習

　RSSフィードを表示するウィジェットとはどんなものか、ためしにやってみる。

• まず Worldshogi.com

• 次は　Shogi London

　動いている見出しをクリックすると該当の記事が表示される。結構使えるかもしれない。