あるオランダのコンピュータチェス愛好家とのやりとりが最近始まりわかったこと。コンピュータチェスの標準プロトコルのひとつ Chess Engine Communication Protocol (英語、Xboard/Winboard のプロトコル)は、いわゆる FIDE ルールのチェスだけではなく、様々なチェスバリアントにも使えるとのことだ。上記ドキュメントの 8 から引用。
8. Commands from xboard to the engine
- variant VARNAME
- If the game is not standard chess, but a variant, this command is
sent after "new" and before the first move or "edit" command. Currently
defined variant names are:
wildcastle | Shuffle chess where king can castle from d file
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nocastle | Shuffle chess with no castling at all
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fischerandom | Fischer Random (not supported yet)
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bughouse | Bughouse, ICC/FICS rules
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crazyhouse | Crazyhouse, ICC/FICS rules |
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これは、どういうことかというと、相手の駒を取って再度使えるバリアントは Bughouse, Crazyhouse に限らず、理屈の上では Chess Engine Communication Protocol で必要な信号のやりとりができるということ。そして、上記の彼にいわせると、将棋も可ということになる。それが正しいとすると、このプロトコルに対応した将棋の GUI ができれば、世界中のゲームプログラミング開発者が将棋エンジン開発に参入がしやすくなることになる。
彼は,Chess Engine Communication Protocol に対応した将棋GUIの試作品(漢字駒)を既に作っている。筆者自身がまだ理解していない部分もかなりあるので、そこをそれなりにクリアして、近日中に再度本件については書くつもりでいる。
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