将棋の海外伝播などについてのブログ

第５回国際フォーラムでの増田六段と伊奈六段の目隠し将棋対戦のビデオ

第５回国際フォーラムのアトラクションのひとつに、日本から訪問した増田六段と伊奈六段との目隠し将棋対戦があった。その様子がビデオになって YouTube で公開されている。ビデオは全部で５本ある。国際将棋フォーラム主催者の Fabien Osmont 氏が、フランス語と英語の両方で司会を務めている。また、畠山（成）七段が大盤解説をつとめ、フランス語への通訳が現地の人によって行われている。

 

これが５本のうちの最初のビデオ。残りの４本はこちらのリンクからご覧ください。

• Blind Shogi Exhibition 29.10.2011 - Yuji Masuda vs Yusuke Ina part.2/5
• Blind Shogi Exhibition 29.10.2011 - Yuji Masuda vs Yusuke Ina part.3/5
• Blind Shogi Exhibition 29.10.2011 - Yuji Masuda vs Yusuke Ina part.4/5
• Blind Shogi Exhibition 29.10.2011 - Yuji Masuda vs Yusuke Ina part.5/5

 

次々と外国語になる「どうぶつしょうぎ」のルール。

「どうぶつしょうぎ」のルールが次々とさまざまな外国語に１０月から１１月にかけて訳され、ねこまどブログで公開されるようになっている。

• どうぶつしょうぎ英語ルールペーパー公開
• どうぶつしょうぎフランス語ルールペーパー公開
• どうぶつしょうぎドイツ語ルールペーパー公開
• どうぶつしょうぎ繁體中文（台湾）ルールペーパー公開

いずれもＰＤＦで公開され、プリントアウトして使うもののようだ。

北尾女流初段のフランスアルザスでのどうぶつしょうぎ講座のビデオ

北尾女流初段のフランス訪問より。１０月２７日から行われた第５回国際将棋フォーラムに先駆けてドイツからフランス入りして、アルザスでどうぶつしょうぎの講座を行っていた。そのビデオ。

 

ジャパンタイムズに米長永世棋聖対Bonkrasの英語記事

ジャパンタイムズに久しぶりに Shogi という単語が使われている英語記事が載った。

• Shōgi showdown for supercomputer | The Japan Times Online

来年の１月１４日に行われる人間対コンピュータプログラムの対決に冠する記事だが、Bankras　の開発者の伊藤氏の写真が大きく載せられ、米長永世棋聖の写真が使われていないなど、コンピュータ側に重きを置いた紹介の仕方となっている。

あるインドネシア語のブログの長い将棋関連のエントリー

英語以外のインターネット上のしょうぎエントリーは、かつては国連公用語にもなっている、ロシア語、フランス語、スペイン語、中国語が多かったが、最近はさらにいろいろなローカル言語で将棋について語っているブログや、コミュニティが出てきている。気がついたらできるだけ Google 翻訳などを使って英語や日本語に訳して読むようにしているが、ローカル言語ではアルファベットで Shogi という文字が入っていないとなかなか検索で網羅するというわけにもいかないので、相当の漏れがあるものと思われる。また、そもそも、既に各国語で書かれる将棋関連のエントリーを全部読むというのはそろそろ無理な量になってきているという感じを今年に入ってから持っている。

そういうなかで、Facebook のインドネシアの友人が書き込んでいて知ったのが以下のエントリー。インドネシア語で書かれているので、Google の日本語訳と英語訳にもリンクする。

• Blog Berisikan Semua yang Seru-seru dan Asyik-asyik: Sesuatu yang Sangat Seru dan Menarik
• 日本語訳
• 英語訳

このブログでは、トッププロの画像を2枚紹介し、将棋が知的でエキサイティングなゲームであることが最初に紹介され、まだ、インドネシアでは将棋人口は小さいが、日本のみならず、中国やほかのアジア諸国、またヨーロッパで（インドネシアに比べて）盛んに将棋が指されているとかかれている。そして、いまのところ、世界を統括する将棋の国際競技団体は存在しないことに触れ、また、ヨーロッパにはヨーロッパ将棋連盟があり、毎年7月に国際大会を開いていること、また、昨年に中国の上海で海外のいくつかの国からも参加した上海都市対抗戦が行われたことが書かれており、インドネシアからは、主に経済的な理由で選手の派遣ができなかったことが書かれている。また、来年にポーランドで行われる国際大会には選手を派遣したいとも書かれている。

また、駒の漢字を難しく感じる人が多いためか、漢字を使わない駒を簡単に自作できると提案もしている。

さらに、将棋の駒落ちのシステムや、どうぶつしょうぎにも言及があり、初心者でも入りやすいゲームであることが示されている。

このブログを書いている方は、インドネシアで将棋の国内大会を開催することに興味がある方のようで、国内大会の開催の希望と、スポンサーを求めていること、また、インドネシア語での将棋の本の出版したいという気持ちを率直に表しているようだ。

上海のこどもが天童を訪れて将棋交流

１０月１５日、１６日の週末に、上海のこどもが天童を訪れて将棋交流をしていたようだ。

• 渡辺竜王杯こども将棋大会 - 日本将棋連盟天童支部 - Yahoo!ブログ

有段・１０名
みんな強い。

支部の紘介君、２位は惜しかった。
上海の張君、３位は力があります。

上級（１－３級）・１０名
希美ちゃん、２位と初段に近い実力です。（初段昇段検討しなければ・・）

上海、張寧君４位（将棋を始めて１年は驚きです）

中級（４－６級）・１４名
上海、葛君見事優勝

• 竜王戦 - 日本将棋連盟天童支部 - Yahoo!ブログ

１４日、午後２時過ぎに終了してしまった。
明日からの大山杯参加で観戦予定の方も間に合わずガッカリでしょうか。

そして、上海からの招待者５名も観戦間に合わずは残念でした。

打ち上げは１７時開始

１９時すぎ、上海の５名到着。
打ち上げに入ってもらいました。

しばらくして、竜王「将棋を指しますか？」

なんと、指導将棋開催です。

さすが、第一人者は違います。（感謝感激です）

上海の子供達も大喜びです。（局後の竜王の解説は明快、勉強させていただきました）

リンク先に、上海からと思われるこどもが渡辺竜王の指導対局を受けている写真がある。竜王戦第１局終了の日だったそうだ。

• 大山杯と市民大会 - 日本将棋連盟天童支部 - Yahoo!ブログ

上海より招待の小中学生と引率の許さん
天童を満喫され、大喜びでした。

リンク先に木村八段と、許先生と上海のこどもたちが並んでいる写真がある。

Myanimelist.comの『ちはやふる』の視聴者におススメのアニメに『しおんの王』

この１０月から２クール（来年の３月まで）の予定で、末次由紀氏原作のマンガ『ちはやふる』がアニメ化され首都圏などで放映が開始され、海外向けアニメストリームサイトのクランチロールでも北米、英国、アイルランドに英語字幕付きで公式に配信が始まっている。

『ちはやふる』は競技カルタをやっている高校生のアニメ。筆者は原作は読んでいないが、ネット上の情報を読むかぎりでは、原作の連載誌がBE LOVE というレディースコミックにもかかわらず、かつての少年誌のいわゆる「スポコン」ものに負けず劣らずの熱い展開が待っているアニメになるようである。現在３話まで放映されているが、筆者のみるところでは、海外では、日本語の詩歌のカードゲームであることと、女性誌原作のアニメということで、最初完全にダークホース扱いされていたアニメだったが、３話までを見たものの口コミで、どうやらこの秋に始まったアニメの中では上位を争う出来のアニメという定評ができつつあり、最初敬遠していた人がどんどん新たに１話から見始めているということが起こっているようである。

以下のリンクは、英語でアニメやマンガについて語り合う英語サイトの Myanimelist の『ちはやふる』を見ている人にユーザーがお勧めの他のアニメを挙げるページである。

• Recommendations Submitted by Users

このページを見ると、本日現在、日本の伝統ゲームというつながりで、『しおんの王』（将棋）『咲-Saki-』『カイジ』（麻雀）『ヒカルの碁』（囲碁）が挙げられている。

次のコンピュータと棋士との対戦は米長永世棋聖に

１０月６日に、ニコニコ生放送で日本将棋連盟、ドワンゴ、中央公論新社の共同記者会見が中継され、来年の１月１４日に米長永世棋聖対ボンクラーズの対戦が行われることが発表された。ボンクラーズは今年５月に行われた世界コンピュータ将棋選手権の優勝ソフト。当日はニコニコ生放送でこの対局の模様（おそらく、対局会場と渡辺竜王による大盤解説場からの二元中継になるものと思われる）が中継される。ニコニコ生放送は、ニコニコ動画のメンバーになれば海外からも視聴ができるので、この人間対コンピュータの一戦を世界各地から見ることができることとなる。

この件に関連した記事を集めてみた。

• 日本将棋連盟、プロ棋士とコンピュータ将棋が対決する「電王戦」を発表 - MdN Design Interactive - Webデザインとグラフィックの総合情報サイト
• プロ棋士 VS コンピューター！ 究極の将棋対決が「ニコ生」で完全中継 : Kotaku JAPAN
• コンピューター将棋に強敵現る――米長永世棋聖vsボンクラーズ、来年1月14日に対局決定 - ITmedia ガジェット
• 将棋：米長永世棋聖ＶＳコンピューター - 毎日ｊｐ(毎日新聞)
• 将棋連盟・米長会長、コンピューターソフトと対局：社会：スポーツ報知
• 【将棋】米長永世棋聖　来年１月にコンピューターと対戦 - MSN産経ニュース
• 米長会長、コンピューターと対決　来年１月に将棋会館で - 47NEWS（よんななニュース）
• 米長元名人、コンピューターと対局へ : 文化 : 社会 : YOMIURI ONLINE（読売新聞）
• 米長永世棋聖、コンピュータと対局へ　「電王戦」来年1月に - ITmedia ニュース

以下は、記者会見に出たボンクラーズ開発者の伊藤氏のブログ。

• 記者会見だん: Ａ級リーグ指し手１号
• 人間対戦録（１）ボンクラ＠敵陣: Ａ級リーグ指し手１号

この対局については、中央公論１１月号に、米長永世棋聖と梅田望夫氏の対談が掲載されているが、ネットでも読めるようになった。

• 将棋人生、最後の大勝負 - 中央公論.jp

ブラジルで一人のマスターがチェスと将棋の多面指しを行ったイベント

ブラジルで、一人のチェスマスターが、２５面の多面指しを公園の青空のもと行うイベントが行われたようだ。驚いたことに２５面の内訳は将棋が１４面、チェスが１面で将棋の方が多い。

• Simultânea de Xadrez/Shogi no Grand Slam de Xadrez Brasil-Bilbao | Colégio Mirassol
• Google Translateによる英語訳

Googleの英語訳によれば、ブラジルのチェスマスターのJAMES MANN DE TOLEDO氏が、９月２７日にチェスと将棋のの多面指しを、mirassol　大学が関係しているイベントで行ったもののようだ。上記のリンクの記事の下のほうに当日のイベントの指し始めの部分の短いビデオがあり、ダブルクリックをするとフルスクリーンで見ることができ、確かに将棋とチェスの多面指しをしているのが確認できる。

株式会社ねこまどが海外向けのオンラインショップをオープン

株式会社ねこまどが、１日にリリースを出している。

• 『将棋を世界へ』海外向けOnline Shop開店 | 株式会社ねこまど
• Nekomado opens a new international online shop | 株式会社ねこまど

１０月１日より、将棋用品の海外販売用オンラインショップをオープンいたします。

最初の１か月間はプレオープン期間としてご予約での注文を承ります。
初回の発送日は１１月１日となります。

※年内は配送先限定となります。（詳細）
今後増やしていく予定です。
※お支払はPaypalのご利用となります。
※配送方法はSAL、船便をお選びいただけます。

サイトは英語で記載されていますので、
海外の棋友の皆さんにご紹介いただければ幸いです。

現在は、北米とヨーロッパの主要国向けの出荷だけを受け付けているようである。順次配送国・地域を広げていくことになるようである。