孫引きになって恐縮だが、日刊囲碁が【2009年3月26日 韓国・サイバーオロニュース】の記事を紹介していた。
中国成都で今年11月に第1回全国マインドスポーツ大会を開催するという公式記者会見が3月24日北京で開かれた。
この記者会見席には四 川省体育総局長チォングドシ高位官僚などと棋牌運動管理センター・劉思明主任、華以剛中国棋院院長、兪斌総監督などが参加した。11月13日の開幕式を始 まりに23日まで成都で挙行される第1回全国マインドスポーツ大会は2年後の2011年に第2回大会を開催する予定で、それ以後は4年ごとに開催される。
初 大会は国家体育総局の棋牌運動管理センターと四川省体育総局が共同主催して競技は成都の5地区に分けて行われる予定だ。大会には囲碁、将棋、チェス、ブ リッジ、五目、チェッカー(checkers)の6種目で43個の金メダルがかかっている。囲碁は9個の金メダルがかかっていて、将棋は9個、チェス8 個、ブリッジ8個、五目3個、チェッカー 6個だ。大会主催側は頭脳ゲームが知力向上と国民精神健康に役に立つことを明らかにし、今度大会出場選手規模が2500人にのぼることで見込んでいる。
中国のマインドスポーツ大会で、将棋が種目となるというのはエープリルフールではなく、中国で「将棋」といえばシャンチーのこと。つまり、今年から、中国の各地で、囲碁・シャンチー・チェス・ブリッジ・連珠・チェッカーの6種目マインドスポーツ大会が開始されるとのことだ。しかし、囲碁と連珠はともかくとして、チェス、ブリッジ、チェッカーが中国国内のマインドスポーツ大会の種目になるのなら日本将棋はなぜ、という思いを禁じ得ない。
アジア大会についで、ここでも日本の将棋は出遅れている。中国の子どもに直接将棋を教えにいったり、彼らを日本に招いたりするのだけが普及なのではない。各種国際競技団体等との渉外・外交をうまくやることも普及につながるし、場合によっては、その巧拙こそが、上海の許建東先生、北京の李民生先生を筆頭にして日中の多くの方々が協力して築いてきた中国における日本将棋の基盤を守る鍵にもなるのだと思う。
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