World Mind Masters が、731人が参加し4512局の対局がおこなわれ、2月15日に終了した New Year Xiangqi Tournament を無効にすると発表した。 発表文は以下(PDF File)。中止になった理由の核心部分を引用する(日本語訳は筆者による)。
WORLD MIND MASTERS DECLARES CHINESE NEW YEAR ONLINE XIANQUI TOURNAMENT NULL AND VOID
"As a result of complaints from a number of loyal and concerned players, a large number of games played during the tournament were referred to the WMM games committee and judges for review," commented WMM CEO Don Morris. "We are disappointed that the judges' review clearly showed that some players have employed dishonest tactics and given themselves an unfair game of Xiangqui. These tactics include creation of false online identities, individual players using two computers to play multiple games against themselves, and the intentional cutting of Internet Connections. This group of dishonest players have spoiled the single-level points-based playing field. For this reason we are unable to award prizes in a fair way to genuine players. As a consequence, and in consultation with our judges, we have decided to roll over the US$1,000 prize fund and sponsored Argenti watches into our next tournament in March", Morris Added.
(WWM のCEO のDon Morris はコメントした。「多くの誠実かつ心配をしている選手からの不平があがった結果、トーナメントの非常に多くのゲームが WMM ゲームズ委員会と審判にレビューのため参照された」。Morris は付け加えた。「残念なことに、審判のレビューによって、何人かの選手が、不正直な戦術を用い、彼ら自身にシャンチーのアンフェアな対局を与えていたことが明らかになった。これらの戦術には、オンライン上の偽名を作ること、2台のコンピューターを使って自分たち同士で複数の対局をすること、故意にネットを切断することが含まれる。この不正直な選手の一団によって、個人戦が台無しになってしまった。このため、我々は正直な選手に対してフェアな方法で賞金を授与することが不可能である。結果、審判と協議の上、今回の賞金1000ドルと、スポンサーのArgenti 社の腕時計を次の大会まで持ち越すことを決定した。
これはシャンチーの大会でのできごとだが、大会が無効になった理由は、シャンチーにかぎらず、将棋を含むほとんどのボードゲームでネットによる大会が行われるときに起こりうるものと思われる。
WMM はリンクした発表文の後半で、春に Online Spring Tournment を同じ大会運営ソフトの上で行うとしているが、今回の対策をどのように盛り込むのかについては記述が無い。WMM は現在はシャンチーだけの大会を行っているが、将来的に将棋を含む多くの知的ゲームへ活動範囲を拡大していこうとしている主体なので、彼らの今後のネット大会がうまく行われるようになるかどうかについて注意を払っていきたい。
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